車間をあけてもらうために(前編) | れもんぶろぐ

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高崎モータースクールの職員ブログです。
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最近私がよく考えていることがあります。

 

表題の件、どうすれば教習生が車間距離をあけてくれるのか、です。

 

(内容が多くなってしまったので前編後編に分けてお送りします。)

 

 

 

車間について度々指摘していても、なかなか車間が変わらないままその時間の教習が終わることもあり、

 

「あぁ、行動を変えることができなかったな…魂が抜ける

 

と力不足を感じながら休み時間に虚空を見つめていることがあります。

 

休み時間に内省しているのは珍しいようで、同僚から「どうした?」と心配されることがあるくらい虚空を見つめてしまうようです。

 

「青信号で出発した時の車間のまま、2台の速度だけが上がっていったら…危ないですよね」

「はい(釈然としない顔)」

 

何が危ないのかがよく分からないと、苦労して解説してもそれは水の泡になります。

 

納得して内側から行動を変えないことにはあまり効果が上がらないので、やはり「追突しないように車間あけましょうね^~」だけじゃだめなんですよね。照れ

 

納得のためには自分から発見してもらい、時には驚いたり感動したりしてもらう必要があります。

 

発見、驚き、感動…。どうすべきか。

 

 

 

ところで、教習生を見ていると、やはり運転の「認知・判断・操作」「認知」の段階で問題が発生しているケースが多いです。

 

前の車がブレーキランプを点灯させて迫ってきている(徐々に大きく見えている)のを周辺視野で感じ取ることができない生徒が全体の体感1~2割ほど、確かにいます。

 

別に、前の車を注視せずとも、明らかに自分と速度差があって大きく見えてきていれば、「減速してるのかな?」となりそうなものですが、その認知が大幅に遅れる人もいて、そうすると当然、その後の判断・操作も遅れて急減速となります。

 

元から車間が空いていれば少し安全にはなるんですが…キョロキョロ

 

そうなんです、もし認知が遅れても、車間があいてさえいれば余裕をもって止まれるのです。

 

 

なお、そのときに「自分がなんとか止まれればOK!」というわけでもないですよね。

 

・後ろの過積載トラックは同じように止まれるか?

・前の車はそんなに信頼できるか?

・後ろの車は脇見居眠りケータイしてないか?

 

と、ここまで考えて制動を行っている人は少ないと思いますが、交通の流れの中にいる以上、後ろから突撃されるリスクは常に考えておくべきです。

 

車間が短い人って急ブレーキを頻発しがちなので、自身が追突するというリスクに加えて、後ろの人に追突されそうになってもいるんですよ…。(当人は気付いていないけど)

 

 

他人のせいにする人がたくさんいますね。

 

「前が突然止まったから!ムキー

 

ここで道路交通法第26条のお出ましです(暗記させられたので今でも暗唱できます)。

 

「~(略)、その直前の車両等が急に停止したときにおいてもこれに追突するのを避けることができるため必要な距離を、これから保たなければならない」

 

避けることができるため、など法律特有の少し難しい言い回しにはなっていますが、要約するに「前が突然止まっても大丈夫な距離にしとこうね!」と言っているわけです。

 

動物などが飛び出して急ブレーキされることもあれば、そもそも前の車のブレーキランプやウインカーが壊れている可能性もあります。

 

 

 

……話は戻りますが、では前車の急ブレーキに対しても余裕を持って止まれる距離の取り方はどうやったら身に付くのか、やはり教科書で学ぶような机上の数字を伝えてゆくしかないのか…。

 

次回、追突させないための方法を考えていきます。

お楽しみに…。照れ