彼のアパートは、それ自体が物語です。
手の込んだカーテンから、天蓋付きの犬用ベッドまで、様々な物が置かれています。
ただ、いずれも仕上げが美しく貴重な品々ですが、「それらが全て一つの空間にあると、(オリバーの落ち着かない行動のように)不協和音を生み出してしまう」とビーチ氏は語ります。
一方、オリバーの家をつくるにあたり、「特に目指したのは、現代では失われつつある芸術コミュニティーに根ざしていた“オールドニューヨーク“を反映することだった」と言います。
ビーチ氏は、オリバーのリビング内にステージを作りそれを実現しました。
又、チャールズの家はポール・スミスの生地からインスピレーションを受けましたが、オリバーの家の場合はラルフ・ローレンのチェックの生地でした。それがリビングの壁紙になったそうです。
オリバーの家には、チャールズのようなアートコレクションも、メイベルのような自身で描いたペイントもありません。
しかし彼のダイニングルームには、彼の過去・物語が込められています。
それは「オリバーの父親がミラノ・スカラ座のディレクターだった」というストーリーです。ビーチ氏はダイニングルームの壁に、ミラノ・スカラ座を描きました。
「壁にはある種のオマージュを込めました。彼の父親はもしかしたら、彼がブロードウェイに行った事を誇りに思っていなかったかもしれない。だけどダイニングルームの壁のスカラ座は、オリバーが(リビングの)ステージに立っている時も彼を見守り囲んでいるのです」と語ります。
実はビーチ氏の他に、本作デコレーターのリッチ・マレー氏も、学生時代は美術ではなく演劇を専攻していたそうです。
この家に込められた演劇の要素は、全て二人が学生時代に学んだことや当時の書物などから生まれたものだと言います。
壁紙は膨大な選択肢があるし、奥行きやダイナミックさを与えるので、ビーチ氏自身の家のリノベの際も、最初に足を踏み入れる瞬間が毎回たまらないとも語っていました。
ちょっとおしゃれな海外ドラマや洋画の子ども部屋って、壁紙が可愛くてわくわくしますもんね。
関連記事
きたる今日は7話配信日!
熱中症やコロナなど、色々大変なこの頃ですが、体に気をつけてお過ごし下さいね!
最後まで読んで頂きありがとうございましたそれではまた近々更新します
[参考・引用元]