3月21日は初夏の季語「若葉風」で詠みます。サンデー毎日の兼題が「半」。これに「若葉風」を合わせます。
無季の兼題は詠み込むのが難しいです。その兼題にとって最高のカップルとなるその季節の季語を探せるか······。ドキドキです。ほぼ何もない所から、詠み始めはほんとに手探り。苦手な作業です。沢山の経験と沢山の語彙がなければ、ちゃんとした無季の兼題句は詠めないと思います。
そして、詠んだのがこちらです。
若葉風右半身で踏む新だたみ 知微
(わかばかぜ みぎはんみでふむ あらだたみ)
合気道の稽古を2年間した。その後、母の介護の為最終的に道場へ行けなくなった。······認知症の母を連れて稽古へ何回か出てみた。見学しているように母に言い聞かせても、いつの間にか私の視野から母は消えてしまい、建物の中を探し回らねばならなかった。ある時は警備員さんたちに保護されている母を見つけた。毎回、母が徘徊するので私は稽古に出るのを諦めた。以後長い休眠状態にある。
俳句は合気道のことを詠んだものだ。大阪では2道場、奈良では4道場で稽古した。京都の演武大会出場や、奈良の大和郡山の合同研鑽会参加も良い経験になった。合気道の事ではいろいろ書けるので、その引き出しから出して来た。
合気道道場の畳はマットレスみたいなものだ。色はいろいろ。私が一番印象深く覚えているのが、京都の演武大会会場の大畳。今まで見たことがない材質の畳で私の記憶では若葉色だった。
あんなことやこんなことを五七五に収めたら、この俳句になった。
image/「季語とこよみ」より
《image引用元》
https://floweryseason.com/natsu-shinryoku/
枝蛙鳥のごと鳴く若葉かな 鈴木花蓑
若葉して城を高きへ押し上ぐる 鷹羽狩行「狩」
柿若葉くちはた濡れて稚児よろし 石橋秀野
《石橋秀野の俳句引用元記事》
フランス語🇫🇷勉強中
若葉 Jeunes feuilles
(ジェンフェイ)
「若葉風右半身で踏む新だたみ」
風 Vent[van](ヴォン)
若葉の風 Vent des jeunes feuilles(ヴォンデジェンフェイ)
右 Droite[drwat](ドワットゥ)
畳 Tatamis(タタミ)
誤字脱字ありましたらすみません。