【俳人の血筋ですがなにかⅡ】最近、無季俳句も詠むようになりました▼2/2俳句更新 | 大阪文学学校本科修了生・元新生児室勤務ナースが書く動物愛護と文学のブログ

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大阪文学学校本科修了生。主に、動物の俳句・詩を記事にします。♦6/6主治医から休むように言われましたので、休みます。♦6/18より長期休止します。








7歳から文筆してます。もう、真に自由に書かせて頂きます。知微※旧「狩」会員


http://www.haisi.com/saijiki/1gatu.htm 





http://www.haisi.com/saijiki/2gatu.htm 





1/16〜1/25に詠んだ俳句

無季・雪月夜・寒の鯉・孕馬(晩春)・臘梅・イルカ猟・凍風他






1月26日の季語 消防車


「きごさい」より引用






のら猫も耳で追ふなり消防車 知微



画像/アニマルライツセンター

《画像引用元記事》





火事の句

討入りの日や下町に小火騒ぎ 鷹羽狩行





暗黒や関東平野に火事一つ 金子兜太






1月27日の季語 寒卵(25日の季語一覧より)

「きごさい」より引用





ずたぼろの鶏が産みけり寒卵 知微


バタリーケージの卵を詠んだ。日本のスーパーの卵は殆どがケージ卵。この卵を産ませるための鶏は産卵マシーンに改変した鶏だ。養鶏場主もここと取引する企業も鶏を生きている動物とは思っていない。あくまでも卵を産ませまくる機械と考えている。

ケージの鶏は普通の鶏が産む30倍の個数の卵を産む。この数だけでもずたぼろさがわかる。これに金網の狭い籠に年中閉じ込められていることの苦しさや、金網の斜めの床に常に踏ん張っていなければならない辛さや、強力な品種改変の為のカルシウム不足による骨折などの痛みが加わる。ケージ内では怪我、病気、死亡が多発しており、バタリーケージはかなりな劣悪環境なのである。

ケージの鶏は血色が悪い。トサカが白いのがその証拠だ。ケージの鶏は健康ではない。そんな鶏の卵を私達は食べている。バタリーケージの説明をアニマルライツセンターの記事から以下に引用する。


《引用文》
バタリーケージとは、ワイヤーでできた金網の中に鶏を入れ、それを連ねて飼育する方式です。鶏のまわりはすべて金網で囲まれています。糞が下に落ちるように床も粗い目の金網になっています。
ケージの中には、巣も砂場も止まり木も何もありません。たった一本の藁もありません。
卵が転がりやすいよう、ケージは傾斜しています。 日本での鶏1羽あたりの一般的な飼養面積は、370㎠以上430㎠未満程度。 これは20cm×20cm程度の大きさです。 日本の採卵養鶏場の92%以上でこのバタリーケージ飼育が行われています。

EUではすでにこのバタリーケージは禁止になっています。欧州委員会の科学獣医学委員会による報告書は、バタリーケージに対して非常に批判的であり、

現在使用されているバタリーケージは、その小ささと酷さで、鶏の福祉にとって本質的な重大な欠点を有することが明らか

と結論づけています。

(ここまで、引用文)



画像/朝日新聞デジタル




【記事引用元】2022/04/19 アニマルライツセンター




【画像引用元】2023/11/13 朝日新聞デジタル






「香雨」名誉主宰の俳句
ひとすぢの柔毛はなさず寒卵 鷹羽狩行





「香雨」主宰の俳句
寒卵おのづからなる仄明り 片山由美子






1月28日の季語 北風(季語一覧の「鴨」から連想した季語)

「きごさい」より引用




「きごさい」より引用





北風や修行者鴨に話し掛く 知微


今日の季語一覧に「鴨」があった。鴨という季語から様々な事が思い浮かんだ。「アイガモ農法」もその内の一つ。気持ちよさそうに泳いでいる鴨たちが目に浮かんだ。最後はと殺され食べられるのだと思うと悲しくなった。それから、鴨にされるという言葉を思い出した。

「鴨にされる」という言葉の語源を調べた。人間が頭を使って、大量の鴨を簡単に捕獲するというお話を知った。だいぶ前の話になるが、私が交差点で信号待ちをしている時、T教の信者が私に話し掛けて来た。私は宗教アレルギーの持ち主なので直ちに逃げた。だから、鴨にされずに済んだ。これを思い出し、これと鴨を同時に詠めないかと思ってやってみた。頭の中に2つの景色を見ながら、それを俳句にした。「北風と鴨」はなかなかいい景色だ。そう。これはダブルミーニングの俳句。だから、季重なりにはなってない。





「香雨」名誉主宰の俳句
北風やななめ歩きに運ぶ臼 鷹羽狩行 「狩 」





池の雪 鴨やあそべと明て有 加賀千代女






1月29日の季語 雪



「きごさい」より引用





「アラスカ・犬の繁殖場」

吹曝に繋がるる犬雪を食ふ



以下に引用する記事を読んで頂いたらどういうことなのか分かるので、少しだけ書く。「繁殖する犬舎」と聞いて、こんな人間様のどうでもいいイベントまでもが繁殖犬を使うのかと思った。繁殖場にまともな所は無い。犬たちのいる場所がマイナス28℃と知って寒さが半端無いと分かった。氷点下にならない大阪に住む私には想像できない酷寒だ。


「吹曝」が読み難い漢字らしい。「ふきさらし」と読む。読み易いと私は思うけど。






画像/PETA

上は、この1月にPokekaraで流れているPETAの広告。アラスカの犬ぞりレースで犬が乱暴に扱われている映像が含まれている。このレースでは沢山の犬が死んでいる。このレースをWikipediaではスポーツとしている。犬が大量に死ぬイベントをスポーツと呼べるだろうか? この犬ぞりレースについて、詳しく知りたい方は「アイディタロッド」で調べて下さい。Iditarodはこの犬ぞりレースの名称です。



2023/04/29 PETAアジア

https://youtube.com/shorts/1-q03vgGCQo?si=RUUQwasj_rU6ZUfw 




以下はYOUTUBEより引用した画像








アラスカの犬ぞりレース

わんちゃんホンポの記事 更新日:2021年01月03日

【アラスカの犬ぞりレースの闇…過酷な飼育環境から救出されたマギーのお話】から引用


《多くの犬が一斉に円を描いて回っている不気味な映像》

鎖を一杯に引っ張って、後足で立ち上がって喜んでいるのは、「マギー」です。


毎年の犬ぞりレースに参加しているあるチームが所有する多くの犬の1頭です。ここは、犬ぞりレースのために犬の繁殖が行われる犬舎なのです。


動物愛護団体PETAの職員の訪問に、マギーは本当に嬉しそう。


後ろには、20頭、30頭、もしかしたらそれ以上もの犬たちが、マギーと同じように短い鎖で棒につながれ、吠えています。


マイナス28℃(!!)の極寒の中、大きな開口部のある小さな木製の小屋とエサのボウルだけ与えられて、お互いに接触しない距離で等間隔に配置され、それぞれがつながれた棒を中心に円を描いてくるくると回っているのです。


動画でみると、何とも不穏な雰囲気です。


極寒の地の犬というと、シベリアン・ハスキーやアラスカン・マラミュートといった毛深くがっしりした犬を思い浮かべますか?


マギーも他の犬も、体毛はそれほど厚くなく、ほっそりしています。これでマイナス30℃近い環境では、犬といえどもどこまで耐えられるのでしょうか。


水は凍ってしまうのでもちろんありません。雪を食べるのです。


さらに、PETAによると、エサは腐りかけやカビっぽい肉を入れた「シチュー」と呼ばれるものだとか。


マギーも一生懸命吠えていますが、声がでません。ヒン、ヒンと空気の洩れる音がします。


鎖につながれた首輪が喉に食い込んで、声帯がつぶれてしまったのではないかと、PETAは考えます。


犬舎の運営者たちは、マギーをレース向きでないと判断して、人を介してPETAに譲り渡すことに同意しました。


以上引用文



記事に掲載されている動画


2019/04/22 PETA






「香雨」名誉主宰の俳句
火の筆勢そのままに雪大文字 鷹羽狩行





「香雨」主宰の俳句
まだもののかたちに雪の積もりをり 片山由美子「風待月」






1月30日 無季で猫の俳句を詠んだ



細く細く供血猫の鳴き立つる 知微



無季俳句。これは犬や猫を監禁して血液を採取している動物血液銀行の猫を詠んだ句。動物血液銀行に季節は無いから、無理に季語を入れなかった。上五を最初〈にゃーんにゃーんと〉と聴いたまま書いていたが、〈細く細く〉に書き直した。どちらがいいのか、正直よく分からない。〈にゃーんにゃーん〉という鳴き方は訴えている感じらしい。確かに猫ちゃんは訴えていた。


以下に、PETAアジアの〈インディアナ州の動物血液銀行の内情を伝える動画〉をシェアする。




画像/PETAアジア

2024/01/29 19:00配信 PETAアジア

https://youtu.be/Pxk-Mzb6fAg?si=LXjTexjEtu0NjNd6 






供血猫(きょうけつねこ)

画像/にゃんペディア

《画像引用元記事》






猫🐱冬の季語









「香雨」名誉主宰の俳句
手袋の愛撫さげすむ犬と猫 鷹羽狩行






「香雨」主宰の俳句
猫のため主のために冬日向 片山由美子「飛英」






1月31日の季語 寒椿

「きごさい」より引用





天竺へ通ふ井戸かな寒椿 知微


1月最後の俳句らしいものが詠めた。大阪の四天王寺にある青龍井戸は見たことがある。それに纏わる話は知らなかった。天竺(インド)へ繋がっている井戸だと今日知った。二日前、母の月命日きっかけで『西遊記』についていろいろ調べたところだったせいか、この歴史的エピソードで詠もうと決めた。

このエピソードに辿り着いた出発点は、今日の季語一覧にある「冬薔薇」である。ここから「毘沙門池」を通過して「毘沙門池跡」の記事(以下にシェア)に辿り着いた。そこで四天王寺の「青龍井戸」の話を知った。




画像/「花暦今月」より引用


画像/「季語集め」より引用



資料とした記事










「香雨」名誉主宰の俳句
閑に得しものの多さよ寒椿 鷹羽狩行





垂れし枝反り上り咲く寒椿 鈴木花蓑




《鈴木花蓑の大正三年から大正十年の俳句》







2月1日の季語 着膨れ

「きごさい」より引用





待ち惚犬往き交ふ人は着膨るる 知微


昨日スーパーに行った。店の前に繋がれている柴犬がいた。あれはリードと言うの? リードが赤かったのが印象的だった。





待ちぼう犬
ペットを連れて入れない場所に入った飼い主さんを外で待っている犬達を、ネットでは「待ちぼう犬」と呼んでいるそうです。(わんちゃんホンポの記事より引用)


画像/togetter


《画像引用元記事》
更新 2015年6月18日




『machi bo ken(待ちぼう犬) 2020/8~2021/9』






「香雨」名誉主宰の俳句
赤ん坊をカンガルー抱き着ぶくれて 鷹羽狩行





「香雨」主宰の俳句
着ぶくれて疑ひぶかくなりしかな 片山由美子「水精」





2月2日の季語 ふらここ(季語一覧外の季語)


「きごさい」より引用





鶏をのせてふらここ右左 知微


晩冬もあと二日。今しか詠めない「春隣」で詠みたいと思い、この季語で詠み始めた。バタリーケージの外で倒れている鶏が見え、雪の中を一生懸命歩く鶏が見え、スケボーに乗っている鶏が見えた。今日は鶏を詠む日なんだと思った。最終的に春の俳句になった。以下にブランコに乗る鶏の映像があるショート動画をシェアする。
  


画像/PETAアジア

《画像引用元動画》
2024/02/01 






「香雨」名誉主宰の俳句
ぶらんこや坪万金の土の上 鷹羽狩行





鞦韆や舞子の駅の 汽車立ちぬ 山口誓子







誤字脱字ありましたらすみません。