【俳人の血筋ですがなにか】最近、無季俳句も詠むようになりました▼25日詠み直ししました | 大阪文学学校本科修了生・元産科ナースが書く【動物愛護と俳句のブログ】

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大阪文学学校本科修了生。主に、動物の俳句を記事にします。♦6/29より、エンタメ系の記事を1番目に、メイン記事(俳句はこちらにあります)を2番目に置きます。








7歳から文筆してます。もう、真に自由に書かせて頂きます。知微※旧「狩」会員


http://www.haisi.com/saijiki/1gatu.htm 









1月16日の季語 牛鍋

「きごさい」より引用




屠殺銃に崩れし牛や鍋の中 知微

牛鍋の中に盛られている肉を見たら、屠殺場の牛がありありと目に浮かんでこの俳句になった。季語にとらわれてたらこの形にはならない。絶対に季語ありきだとは思わない。季語はレトリックという手段の中の一つだ。


画像/Kinder World

2023/11/22 Kinder World






「香雨」名誉主宰の俳句
馬・牛の外寝うらやむ星月夜 鷹羽狩行





1月17日の季語 寒月



「きごさい」より引用




寒月やペット行着く犬肉農場 知微

だいぶ前に、飼い主に食肉処理業者の所に連れて来られて、動かなくなった大きなワンちゃんを見たことがある。その動画は何処にあるのか、分からなかった。動画を探している時に、犬肉農場の動画を見つけた。犬肉農場に飼い主が犬を売りに来るらしい。





「香雨」名誉主宰の俳句
痛さうに屋台たたまれ寒の月 鷹羽狩行





1月18日の季語 凍風(いてかぜ)
画像/SPIBRE


「きごさい」より引用



「Wiktionary」より引用




凍風や引摺り出さるる熊のわた 知微


PETAの動画で熊が撃たれて、そのあと人間たちが何をするのかを見た。あれから、PETAの長めの動画が見れなくなった。ショート動画の方は見ても大丈夫だが、1〜2分の動画がどうしても見れない。英語表記のタイトルだけは読むが、怖くて中が見れない。トラウマになるくらいグロい熊の解体作業だった。熊を殺して、笑ってる男の声に身の毛がよだった。あとで調べると、熊を殺したあとに何故内臓を取り出すのかが分かった。それでも、グロい事に変わりはない。私は許容不可能だ。





「香雨」名誉主宰の俳句
凍星(いてぼし)やきびしかりしは誓子選 鷹羽狩行




「香雨」主宰の俳句
凍つる夜の一人に開くエレベーター 片山由美子「飛英」





1月19日の季語 雪月夜(18日の季語一覧より使用)

画像/best-wallpaper


「goo辞書」より




母さんを探す子牛や雪月夜 知微

今日00:00にKinder Worldが配信した動画を見たからだと思う。俳句を詠んでみたら、このようなものになった。動物を見ていて、親子の絆が無条件に強いものだと知った。それを人間が力づくで引き離すのだから、工場畜産は冷血な産業だ。


2024/01/19 Kinder World


動物の子どもが可愛くて胸が痛んだ





「香雨」名誉主宰の俳句
鹿の斑を想ひて雪の夜の湯浴み 鷹羽狩行





「香雨」主宰の俳句
人の世は淋しからむと雪降らす 片山由美子





1月20日の季語 寒の鯉(19日の季語一覧より使用)











岡持ちに御神酒待ちする寒の鯉 知微

富山県砺波市で毎年1月7日に行なわれる神事「厄払い鯉の放流」。これが動物虐待だとして、見直しを求める署名活動がある。私は魚に酒を飲ますのは違うと思ったので、この署名活動をシェアしている。鯉は自分から進んで飲んでない。好き嫌いに関係無く飲まされている。

私はアルコールは全部ダメだ。体質が拒絶する。付き合いで飲んで、のたうち回ってから、一滴も飲んでない。そんな私から見れば、鯉は嫌だろうなと思う。鯉に関する詳しい記事を読んでいたら、神事で酒を飲まされて抗う鯉もいると書かれていた。だよね、気持ちわかるよ、と思った。

神事を主催している所が、鯉を大事に扱っていると言っている記事を読んだ。先述した署名活動では、鯉がかなりな量の酒を飲まされていると書いてあるが、主催者は少量しか飲ませていないと言っている。私はあの署名活動が適切なのか分からなくなってしまった。鯉に聞けば分かるのだが······。私が分かる事は、魚に酒を飲ませる行為はおかしいという事だけだ。





「香雨」名誉主宰の俳句
むらくもの動くと見れば寒の鯉 鷹羽狩行 「狩」





「香雨」主宰の俳句
寒鯉や人手に渡りたる屋敷 片山由美子「飛英」





無季でもう一句詠みました

死にし豚細身になりて麺の上

画像/アニマルライツセンター インスタグラムより引用


私には、全ての豚肉が豚の死骸の一部に見える。屠殺場で電気を流され気絶させられ、そのあと豚がどうなるのか、見てしまったので、もう、私は豚の死骸は食べられない。

今日、何故この句を詠んだかというと、今、ラーメンのチャーシューを見せびらかしているブログを見たからだ。堪えられなくて逃げて来た。豚も、私達と同じ生き物なんだよ。食べられる為にある命と見なすのは人間の勝手。豚肉を食べなくても生きていけるのに、何故食べるんですか?と、聞きたい。酸素や水が無いと人間は生きて行けないけど、豚肉要る?無くても死なないでしょ?何故、要らぬ殺生に加担する?





🐖豚の句
宙吊りの豚はももいろ十三夜 仙田洋子

朝露よばら色の豚小走りに 上田五千石

花菜雨豚鳴きながら売られゆく 加古宗也





1月21日の季語 暖房車

「きごさい」より引用




「近鉄生駒駅生駒線始発」
震へをりまだ戸を閉じぬ暖房車 知微


季語「悴む」から出発。悴むまでは行かないが、ぶるぶる震えるという体験をした。それを伝える言葉を探した。最終的に、「暖房車」が季語になるので季重なりをやめて、上の形にした。「ドア」を「戸」にした。電鉄の資料で「戸」という表現を使っている事を確認した。「前書」なしでも良かったが、具体的な場所を書いておいた。






「香雨」名誉主宰の俳句
暖房車旅の眠りの浅からず 鷹羽狩行





「香雨」主宰の俳句
抱きし子を取り落しさう暖房車 片山由美子「天弓」





1月22日の季語 孕馬
(季語一覧の季語では詠めなかったので、アニマルライツの句を春の季語を使って詠んだ)


「きごさいより」引用






臨月やこき使はるる孕馬 知微


何処で見たのか忘れたが、衝撃的な光景だった。馬が舗道で子馬を産み落とした。その直後の写真だった。母馬は白くて、子馬は黒かった。人間なら産休があるのに。酷い。ひとでなしが多過ぎる。





「香雨」名誉主宰の俳句
たてがみを羨む仔馬まつはりて 鷹羽狩行





「香雨」主宰の俳句
立ち上がる仔馬の影を草の上 片山由美子「狩 」





1月23日の季語 海豚(20日の季語一覧より使用)

「きごさい」より引用





飽くまでも漁と呼ぶ県イルカ猟 知微


アメリカのイルカ保護団体が《太子町のイルカ追い込み猟廃止》の署名活動をしている。37万以上の署名が集まっている。日本では、2021年5月から始まった《太子町のイルカ追い込み猟廃止》の署名活動があるが、まだ署名は目標達成数に届かない。国の大きさが桁外れに違うので、比べてはいけないのだろうが、2年半以上が経過しても7,500にすら到達しない日本。私はアメリカの署名活動の前に日本人である事が恥ずかしくなった。日本が止めなければいけない猟なのだ。

和歌山県は「イルカ漁」と呼ぶ。署名活動を行っている日本の動物保護団体は「イルカ猟」と呼ぶ。漁は魚貝、海藻をとることだから、哺乳類のイルカを捕ることを漁というのはおかしい。哺乳類を捕まえるのだから「イルカ猟」と言えばいい。わざわざ聞こえの良い言葉を使うのは、まずい事をやっていると分かっているからだ。



画像/eugeneの動画より引用


2022/08/26 eugene






🐬海豚の句
白南風や大河の海豚啼き渡る 芥川龍之介

いるか啼く春をほのかにさくらかな 三好達治





1月24日の季語 臘梅

「きごさい」より引用




臘梅も月も失せたる新家(にひや)かな 知微



画像/暦生活





「香雨」名誉主宰の俳句
臘梅の薄き日ざしのままに暮れ 鷹羽狩行





「香雨」主宰の俳句
臘梅や坂の上なる母の家 片山由美子「風待月」





1月25日 無季(季語一覧の「兎」で詠んでいたら、同じくおとなしい動物である「馬」の句になった)


詠むきっかけとなった動画
2024/01/24 PETAアジア








終焉へ飛ぶ矢の如く競走馬 知微


最初、下五を〈競馬馬〉としていたが、この言い方は一般的ではないようだ。「馬車馬」という言い方があるので、日本語の用い方としては間違ってないが、そこまで逆らいたいわけではない。なので、他の俳人さんが使っている〈競走馬〉に変えた。これは季語ではない。ちなみに、最初に詠んだ句は《オークション片付けらるる手負ひ馬》。

下五を変えたら、全体のバランスが崩れたので詠み直した。「矢の如し」は決まった表現だが、ここは矢でなければならないので使った。「光陰矢の如し」をまんま使った俳句があるので、決まり文句の使用も使い方次第で俳句的にまずくならないようだ。韓国時代劇で飛ぶ矢を見た。矢は真っ直ぐに速く進む。他に真っ直ぐに速く進むものが何かあるだろうか? 浮かばなかった。





🐎競馬の句

大好きな俳人鈴木花蓑さんの俳句。
競馬を季語として使っているようです。

四囲の山あを~とある競馬かな 鈴木花蓑





つばめには縦横の天競馬場 平畑静塔






【私が凄いと思う
写生の鬼 鈴木花蓑🌸の俳句】



大いなる春日の翼垂れてあり

雨上る地明りさして秋の暮

晴天やコスモスの影捲きちらし

薔薇色の暈して日あり浮氷

源平桃地にも紅白散りみだれ




上の俳句の引用元記事










誤字脱字ありましたらごめんなさい。