ニュージーランド留学について 〜高校編〜 | あいらんだー日記 〜旅好きミニチュア作家〜

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~イギリスでのんびりミニチュア制作~

最近よくニュージーランド留学のことについてメッセージを頂くので、


今日はそのことについて記事を書きたいと思います音譜





1, なぜニュージーランドへ?


初めての海外留学は不安だらけです。そのなかでニュージーランドを選んだのは、治安がよく、安全で人も優しく、美しい国だったからです。

学費もイギリスやアメリカと比べて安く、

勉学だけでなく運動やアート等の教育にも熱心なところが私に合うと思いました。

勉強したい科目を選択できたり優先できるといった教科選択式なところも魅力的で、各学生の能力とレベルに合わせながら個人の良さを伸ばそう!といった教育が私が求めていたものにぴったりでした。

あとイギリス人の父が、アメリカ英語やオーストラリア英語よりもなまりがきつくない、ニュージーランド英語を進めました。





2, 個人留学?交換留学?


個人留学でした。





3, いつから留学したの?


私は日本の中学3年間を卒業してからの、高校留学でした。 (2006-2012)


ニュージーランドの高校入学(新学年)は通常2月からですが、私の場合どうしても日本の中学を卒業してからが良かったので、2学期からの転入になりました。 (ニュージーランドの高校は通常4学期あります)

15歳の春、4月後半にニュージーランドへ渡りました。





4, エージェントは通した?高校選びはどうやって?


私の場合ラッキーな事に両親が英語を話せたので、エージェントは使いませんでした。

高校選びは、事前にニュージーランドを旅行していた両親が何校か見学に訪れ、私に合いそうな学校の先生と話したり写真を撮ったりして、帰国後一緒に話し合って決めました。





5, なぜダニーデンに?


高校が決まる前に、留学先をダニーデンという町に決めてから高校を選びました。


というのは、日本から直行便の出ていないダニーデンは、直行便の出ているオークランドやクライストチャーチよりも日本人留学生が少なかったからです。

さらにオタゴ大学というニュージーランドで一番古い大学が町の半分を占めていて、学生には最適な環境だったからです。

比較的安全で、勉強するには最適な環境もありつつ、息抜きしたい時に少しドライブするとビーチや公園があったり・・・・ 町と自然のバランスがとっても良かったです(私には!)






6, 高校へ入る手続きは??


私が入学したSt. Hilda's Collegiate Schoolの場合、

中学3年間の成績の提示と、中学の担任の先生からの紹介文の提出、そして日本に来ていたダニーデンの高校の留学生担当の先生に会って(今思うと面接だったんだなw)、入学が決まりました。






7, 学年、進学システムは?


ニュージーランドの高校は、中学と一緒になっている学校が多く、Secondary Schoolという6年間のカテゴリーに属されます。でも学校によって受け入れている学年が違ったりします。


日本でいう中学の3年間がニュージーランドでは Year 8, Year 9, Year 10,

高校が Year 11, Year 12, Year 13というシステムになっています。


ので、そのまま日本の中3から進級し、学年を合わせる場合は、Year 11になります。


しかし英語力の問題やエージェントによっては Year 10から入学する日本人留学生も多いです。

この時、「高校卒業後日本に帰る」や「日本の大学へ行く」もしくは「ニュージーランドの大学に行く」など、プランが分かっている人は、それに合わせながらどの学年に入るかを、学校と話し合って決めていくことをお勧めします。

NCEAというニュージーランドの高校の単位を取るのに大事な学年は Year 11からなので、準備が必要な人は Year 10から入学されるみたいです。





私の場合、Year 11の2学期からでした。ので、不安でいっぱいで実際たくさん苦労もしましたが、それはYear 10から入学してても同じだったかなと思います。 

英語以外では、数学も日本でやってきたのと比べればものすごく簡単だし、理科も単語を英語で覚え直せばいいので、なんとかなります笑

しかしYear 10まではよっぽどのことがないかぎり必ずと言っていいほど進級できますが、Year 11からはちゃんと単位をとり、テストに合格しないと進級できない場合もあります。





8, 行った高校はどこ?


私は St.Hilda's Collegiate School (女学校)に通いました。

ダニーデンに古くからある、クリスチャンの私学です。そこまで大きくもなく、先生と生徒の距離がとっても近くフレンドリーな学校でした。

今では教育のシステムにおいて最新のテクノロジーを導入してて、校舎も新しくなり、もう一度通ってみたいほどです。



身だしなみ等においては厳しく、ルールも多いですが、その分いじめもなく、不良も少ないので過ごしやすかったです。


校長先生が素晴らしい!!!

自慢の高校でした。


アートやフォトグラフィーでは国内でもトップレベルで、スポーツにも力を入れています。

誰に相談されてもセントヒルダをお勧めします。


詳しくは過去の記事へ→ 私の高校セントヒルダス


9, 留学中の科目の選択、単位のとり方は??


私の海外留学の理由の一つが、大好きな美術を思いっきり勉強したかったから。


Year 11では 数学、理科、そして留学生向けの英語を3科目は必須でしたが、他は自由に選べたので、美術と演劇を選びました。


美術も演劇もに本に居た時の自分の得意分野でしたが、英語での演劇はもちろん、台本を読んだりせりふを言ったりと、留学生にとってはかなり試練なものでした笑 

でもそのおかげで英語が伸びたので、次の年から留学生のプログラム一つに演劇の授業が加わりましたw


Year 12, 13に進むにつれ、選択肢は増えていきます。理科も数学も必須でなくなりますが、その分それぞれのレベルはきつくなります。 また、高校の卒業資格をとるため単位、大学に進学するための単位を取るのに、取らなければいけない科目もあります。


私は生物学を途中で断念しました。そのかわりフォトグラフィーという授業に出会い、そこで運命が変わりました (よって私は今ロンドンでフォトグラファーしている)。



私は理数系の科目ではなかなかギリギリな成績でしたが、得意だったアートとフォトグラフィーのおかげで高校卒業資格、大学入学資格、そして高校の成績優秀賞を獲得する事ができました。 こういう風に学校側が生徒の得意科目を優先させてくれるので、みんななにかしらアチーブできやすくなっています。







10, 勉強量、宿題、課題は??



宿題は日本と比べ少なく、「パラダイスや~」って思っていましたが、

その分自分でどんだけやるか、です。何もやらなかったらついて行けません。


とくに留学生は倍以上大変です。私はホストファミリーに毎晩勉強を教えてもらったり、一時期は家庭教師を付けてもらったり、先生にお願いして放課後特別に授業をしてもらったりしました。


課題が出ると大変でした。読み書きは現地の子の数倍時間かかるし、自分のできの悪さにくじけそうになるし・・・その課題で単位取らないと進級できない~なんていうプレッシャーがのしかかって、泣いた事もたくさん。

でも、自分でできる限りの事をやりながら周りの人に助けを求めまくって、なんとか合格・・・毎学期その繰り返しでした。





11, 試験は?



ニュージーランドの高校ではYear 11からの試験が重要になってきます。

これは、 NCEA (National Certificate of Educational Achievement)と言われていて、年度末に行われます。

各学校で試験のシステムは違いますが、Internal Exam(年内に何回か) と External Exam(年末に一度)という2種類があって、 External ExamがこのNCEAのテストになります。


分かりやすく言うと、Internal Examは学校が主催するなんとかなる試験、External Exam は国が一斉に主催するやり直しのきかない恐ろしい試験ですw

各科目のテストは、3時間です。高校の試験なのに長い!!!w 論文を書く形式がほとんどなので、私は毎回3時間では足りなかった・・・。 なので、早く正確に文章を書く勉強が大事です。




12, 学校の行事は?


高校では一年を通して色々な行事がありました。

スポーツデー、水泳大会、フォーマル(舞踏会)・・・ 私の高校はどれもオプショナルで、参加したければ参加し、したくなければしなくていいという驚きのシステムでした。


たとえば私の場合、泳げないので水泳大会は友達とダラーっとしていましたw

一番心に残っている行事は、やはり舞踏会ですね。日本では絶対ない!! 


女子校だったので、ちかくの男子校でパートナーを見つけて招待します。当日はおめかしして、学校が用意した町のどこかの会場でダンスパーティーです。リムジンで駆けつける子もたくさんいました。

とにかく、普段制服でしか見かけない同級生の大人っぽい姿にびっくりしたのを覚えています。




日本の留学生は絶対参加すべきイベントです音譜




13, 滞在方法は?


留学中、学校によっては寮を勧められたりたりホームステイを勧められたり、いろいろなオプションがあると思います。

私は15歳からの留学だったので一人暮らしはできず、寮かホームステイのどっちかでした。私はホームステイをお勧めします。


緊張と不安でいっぱいの留学生活、とくにまだ未成年の間はやはり居心地の良い場を確保するのは大切な事で、それがしやすいのはホームステイだと思います。

自分よりうんと年上の、父母のようなガーディアンという存在をもつことでいろいろな意味で安心です。特にその町に住居を構える人たちと住むと、なにか問題があればどこに行けば良いか何をすべきかを知っています。

私はラッキーなことにホームステイ先の2人が素晴らしい方々だったので、3年間同じホームステイでした。大学に進学して寮に入ってからもずっと遊びに行っていました。


ホームステイ先の記事は→私のホームステイ!



14, ホリデーはなにをしていた?


私の高校は、年に3回2週間、年末に3ヶ月の休みがありました(びっくりでしょ!?)


2週間のホリデーの間、高校からでる宿題もほぼなかったので、ホストファミリーと旅行したり高校の友達と遊んだりしていました。

一番長い年末の休み(南半球だから夏休み)には日本へ一時帰国していました。





15, ホームシックにはなった?


なりませんでした(笑) 自分でも不思議!ホストファミリーと高校の暖かい対応のおかげでしたね。

むしろ、バーミンガムに留学していた去年のほうがなりましたw






ざっと、ニュージーランドの高校留学について書いてみました。


私の留学経験 (2006-2012) をもとにしているので、留学先や高校によってシステムが違ったりする場合もありますが、参考になれば幸いです。



オタゴ大学編はまた次で書きますね音譜