猫福さんから『画数が6画のお名前が良い』と、メールが届きました。


猫福さんは、猫が大好きで、京都が大好きな女性です。彼女が描く猫のイラストはとても可愛く、ゆきのお気に入りです。


『6画数、6画数…』


仕事をしながら、ゆきの頭の中は、子猫の名前の候補があがったり、却下されたりの繰り返しでした。


白黒模様の子猫。
和風の名前にしょう!までは決まっていたのですが、画数を考えると、なかなか大変でした。


和風で、呼びやすくて、可愛くて、画数が6画数…
何かないかな~





続く
誰かが髪の毛で遊んでいる…誰?

翌朝、子猫は、ゆきの髪の毛で小さな前足で玩具にしていました。

ゆきは、驚かさないように、静かに起き上がります。
「おはよう、ベビーちゃん!」


部屋を見渡すと、真夜中に子猫が1人で遊んでいたのが一目瞭然でした。
ボールの位置が、散らかっています。


そして、砂場には小さな山と少し大きな山が2つできていました。


『あっ!ウンチもしてる。良かったわ。』


ゆきは、朝一番にトイレ掃除をします。猫のトイレもです。多頭飼いをしていますからトイレは沢山設置してあります。夜と2回は猫のトイレ掃除です。
排便がゆるくなっていないか?健康のバロメーターですから、チェックもします。ゆるくなっていたら…
缶詰めを1日やめて、ドライフードのみにしたりして、様子をみます。
子猫は、朝御飯も美味しそうに完食しました。


先輩猫達は、子猫のことが気になっているのか、食後に珍しく廊下に座っています。


『早く会わせてよ!』



続く
ゆきは 大の字になり、目を閉じて、横になっています。

しばらくすると…
右の手の指先に、可愛い小さな吐息を感じました。

『あっ!来た来た!』


子猫は、匂いを嗅ぎ、チェックをしながら、ゆっくりとゆきの顔に近づいてきています。

くすぐったいのを、我慢して、ゆきは動かずにじっーとしていました。


子猫が、腕の辺りまできた時、ゆきは左手で掛け布団を少し上げ、小さなトンネルを作りました。
子猫は、導かれるように、小さなトンネルへ入っていきます。


「ゴロゴロ、ゴロゴロ」

小さなトンネルの中は、毛布とゆきの体温でふんわりと温かく、子猫は喉をならし始めました。


『さぁ、そのまま、お休みなさい。』
ゆきは心の中で呟きました。


やがて、子猫はスヤスヤと眠りだしました。


ゆきは、身動きをすることなく、子猫に触り遊ぶこともせず、眠ることにしました。



子猫に、ゆきは安心できるって思ってもらうために、ゆきから無理に近づきませんでした。

母猫の温もりを、まだ小さな子猫が求め、探しているのは解ります。

猫としての教えは、先輩猫から、徐々に学んでいくでしょう。


そのためにも、先ずはゆきが安心できる人と認識してもらうのです。


『名前を考えないと…。』



続く