2時間後、けい子さんから電話が入りました。

「どう?次の子、産まれた?」

「全然……まだなの…」

「1匹だけってことはないでしょ…」

「う~ん、一匹だけかな?次の子は、お腹の中で、ダメになってるのかしら?
でも、これって後産だよね…ってのがあるんだけど…」

「あっ!触ったらダメよ!後産も綺麗に桜ちゃんが食べるからね!」

「解ってる。手出しは無用ね。」


「あのね、名前は考えてるの?娘と話してたんだけど、チェリーはどうかしら?桜ちゃんが産んだ子で、さくらんぼでチェリーさくらんぼ

「まぁ、可愛い名前ね!でも女の子かしら?まだ解らないわ…」

「男の子だったら、その時に又、考えたらいいわよ。」


ゆきの頭の中に、名前を考えてる余裕などありません。

チェリーちゃん、可愛らしい名前を考えて下さった、けい子さんと娘ちゃんに感謝でした。


「一匹だけなら、チェリーちゃんだけなら、ゆきのファミリーで手離すことないじゃない。良かったね。でも、一匹だけって珍しいよ。」


ゆきは、そっとコタツの中を覗きました。


コタツの中では、他の猫達がスヤスヤと何事もなかったようにお昼寝していました。





続く
そろそろ、次の赤ちゃんが産まれてくるかしら…

ゆきは期待に胸を膨らませて、桜ママと赤ちゃんを見守ってました。


10分経過…20分経過…30分経過…………


「桜ちゃん、どんな感じ?」
「うーん、赤ちゃんを舐めてる…赤ちゃんはお乳を飲んでる…」
「もう、そろそろ…次の赤ちゃんが産まれてくるのでは?」
「そうだよね…」


しかし、次の赤ちゃんが産まれてくる気配は、ありません。


ゆきは一旦、けい子さんの電話を切ることにしました。

用意していた箱の中に、桜ちゃん親子を入れてあげました。
桜ちゃんの下にひいていたバスタオルで、親子を上手く持ちあげて、入れてあげたのです。

そして、箱を部屋のすみに置きました。


「桜ちゃん、大丈夫だよ。桜ちゃんと赤ちゃんのハウスだよ。」


桜ママは、ゆきの顔をチラッとは見ましたが、赤ちゃんを舐め続けていました。

1時間が経過…

第2子が産まれてくる気配はありませんでした。




続く