2022年　3月のレレオト♪

3月のレレオト

『RUSSIANS』

STING

華やかなミュージックビデオ全盛の1980年の半ば、淡々とシンプルな音楽に白黒で作られたこの曲のビデオは、世の中と逆方向に異彩を放っていました。

西側陣営がみんなソ連を恐れ、米国の大統領がソ連を「悪の帝国」と言ってはばからない時代に「ロシア人も自分の子どもがかわいいだろう（だから戦争なんて望むはずがない）」

・・・と、当時としてはソ連擁護、米国批判とも取れなくもないメッセージを歌ったスティングの初のソロ活動は、ポリスという「バンド」が好きだったファンや政治色をけむたがる音楽評論家にケチョンケチョンにけなされてしまいました。

ロシアによるウクライナ侵攻が行われている今、真っ先に私の心に浮かんできたのは、このスティングの『RUSSIANS』です。

ロシアにも、私達のように己の無力を歯がゆく思っている庶民がきっとたくさんいる。

誰も戦争なんかしたくない。

1日も早く、平和が取り戻されますように。