私の今回の帰省の第一目的に、これがあった。
父が亡くなって3年ほど、実家の家の持ち主の名はまだ父になっている。
しかし、今年4月の法律改正で、家の登記者(持ち主)は、現存の人でなければならないと改正された。
それで動いてきた私たちだったが、
去年それを提出する法務局に行けば、
私と言う住民票がない人間が、印鑑証明が取れないため、
私が私である証明を日本の公証人役場でしてもらわないといけない。
と言われた。
去年はそこで時間切れになり、
今年こそはそれをやりに来たわけだが、今回の法務局の係員は、
その申請書に私の署名と拇印が押してあれば良いと言われた。
やった、公証人役場へ行く(2万くらいの費用も)のを省けると思った矢先、
姉の離婚裁判中の弁護士がこんなことを言った。
姉もこの実家の登記者の1部になっておいた方が良いと。
と言うのも、万一弟に何かあった場合、
姉には実家に住む権利がなくなると言うわけである。
それは、弟の奥さんにこの家の権利が移ってしまうからだと。
たとえそうだとしても、東京の弟のお嫁さんが姉を追い出す事はありえないでしょう。
が、姉については、離婚までは夫側に権利が発生してしまうから同じ事だ、
と弁護士は言うんだそうである。
離婚が決定してから手続きすれば良い、と。
でも、法改正があったんだから、生存する誰かに変えておかなきゃ、
というと、
姉の弁護士は、そんなの放っときゃ良いのよ!
罰金数十万払えばいいの。という知恵を授けた。
で、姉は、それは私が出すから!
と言った。
それはおいといても、
法を守るべき弁護士がそんな事をいうの?
と私が言うと、
そんなのねえ!法改正があったって言ったって、
世の中放っておく人ばかりだよ!
そんなの、さっさとできる人ばかりじゃないでしょう!
と、自分は間違っていない、の一点張り。
そして最後にくっ付くのが、
アンタは常識を知らない。
というセリフ。
よくぞここまで、自分を正当化できる物である。
納得できる正当化までならいいが、
その後にアンタはバカ呼ばわりがつくから、
どうしてもこの人とは話す気力が無くなる。
言い返してやろうと思うが、
もう同じ土俵に乗らない。乗りたくない。
どちらにしても、
私にはタイムリミットが来た。
弟は早くやっておきたい派、
姉は放っておけばいい派。
平行線のままである。
だったら、数種の書類を作っておき、
私がそれ全てに署名拇印してから出発するしかない。
それにしても、法律改正なんか放っておきゃいいのよという法律家って。
何者?