音のヒーリングの仕事を始めた頃、私が奏でるライアーを体験したことがきっかけで、ヒーリングに来て下さった方がいました。
その方はその時のビジョンを話してくださいました。
「・・・天から大きな手がおりてきて、違和感を感じている体の部位に当てられた・・・そこには弦が張ってあって音が出ているようだった。」
そのビジョンの美しさ、真正さ(まさに、いにしえの音による治療を絵にしたらそのようであろう！と直感しました。)にも感銘を受けましたが、同時にご自身の病の事を話されるその方が「魂が成長がしたいのです」ときっぱりとおっしゃったことに、私は心を打たれていました。
ヒーリングといえば一般には心身の不調や具合の悪さ（病気)の軽癒を願ったり、或いはものごとが自分の願う方向へ転換したり・・・を期待することは多いと思います。それが人情というものだと思います。
しかし宇宙のエネルギーが流れるヒーリングは、そのようなクライアントさんの願望や、ヒーラーの思い（この方が楽になられますように、といった願い)すら超えていることを実感します。
その方の霊(高次の自我)の視点はもっともっと大きく、私たちが日常の視点でこうなったらいいあゝなったらいい、とこの人生だけの目先で願うことを超えていることがほとんどです。
シュタイナーは、アストラル体（感情体。憧れや欲望や情念など心の働きをする目に見えない体)の障碍は肉体の病的な現象を同一の人生の中で惹き起こすのではなく、むしろ次の人生にその結果を現すのだ、とのべています。
つまり輪廻転生(カルマ)のことですが、それは(永遠である)自我の、ある時点での決断とそれに伴う傷のことだと今私は思っています。
病気や、人生で出合う苦しみの意味すら、私たちにはすべてが分かるわけではありません。
そのことには謙虚になるしかありません。
そしてそのような苦難を前に私たちが、魂の成長をするのだ！と決意出来たなら、この人生だけではない多くの人生が癒されることは間違いありません。
私はその癒しのお手伝いがしたくて音楽ヒーラーになりました❗️
そしてそれは今も変わらずにそうです❗️
一つひとつの音には違う性質があり、人間がそれを聴き取ることによって活性化されます。
ヒーリングを意図するなら、音は宇宙エネルギーの強力な器となってはたらいてくれます。
それは古代から用いられていた人類の智慧と言えるものだと思いますが、現代人の音楽の聴き方と音楽の用い方の中では忘れられているものなのです。
それでも、再び、現代人にふさわしく新しい形で、思い出して行くことは出来ます。
病の日々のお辛い体のことも話されたその方は、
「頭が痛くなくなった、呼吸器も楽になった。気持ち良かった、楽しかった。」とヒーリング後におっしゃり帰って行かれました。
即効、楽になっていただけた感覚があると、ヒーラーとしては、もちろんやはり正直に嬉しいです。(人情)。
ですがそれは結果で、私がしたことでもありません。
遍く存在する宇宙の生命エネルギーが音と私を通してその方へと流れるようにと意図するだけです。
ヒーリングに祈りと感謝は欠かせません。
宇宙のエネルギーと音楽に、神の愛に、そしてそれを体現される目の前の方の生命力に、日々感謝です。
音が貴方の霊の望みをサポートする！
