麻生祐未(小原千代)
正司照枝(小原ハル)
駿河太郎(小原勝)
小泉孝太郎(中村春太郎・写真)、柳生みゆ(小原静子)、玄覺悠子(縫い子・昌子)、坂口あずさ(小原清子)、杉岡詩織(小原光子)、赤松悠実(菊乃)、大谷澪(りん)、眞砂享子(客)、坂本真衣(百貨店店員)、板東正敏(郵便配達)、花田優里音(小原優子)、心花(小原直子)、高田真衣[クレジットなし](縫い子・幸子)、吉沢紗那[クレジットなし](縫い子・トメ)、橋爪未萠里[クレジットなし](同)、イズム、ルート、劇団ひまわり、劇団東俳、キャストプラン、フロンティア
結婚してから働きづめで夫婦らしいこといっぺんもしてないという勝に歌舞伎に誘われた糸子だったが、着物は時代遅れの柄の一着しかなく、面倒くさくて仕方がなかった。妹たちが見送りに出るが、ハルは紅ぐらい差すように言う。誰も顔なんか見ないという糸子に、ハルは糸子が化粧をしなかったら「うさぎと亀」の亀が昼寝したようなものだと言う。糸子は紅を差したからといって亀がうさぎになるわけではないと言いながら、静子が持ってきた紅を差す。店に来た客によそさんの商売を見てくると言って出かける糸子。電車で難波に到着。転寝をしていた糸子は歌舞伎よりこのまま寝ていたいと思うが、街に出て戦争中でもおしゃれしている人がいるのを見て笑顔になる。道頓座「吉例大歌舞伎興行」。そのおかげで、ポスターで春太郎の名前を見ても、あのたらしも頑張っているなと大きな気持になった。弁当を買ってきた勝と話していると、見知らぬ女性が勝に声をかける。「わか竹」という店の菊乃と名乗る女性は挨拶だけさせてもらいに来たと言って立ち去る。歌舞伎を観ずに帰った菊乃を不思議がる糸子。勝がそんな上客扱いされているのかと驚くが、勝に小原洋裁店もそれだけ有名になったということだと言われて納得する。観劇中は観劇中で、勝が「天満屋」と掛け声をかけるのを見て驚く糸子。終演後、甘味処で春太郎は役者としての華があると話し合う2人。糸子はいいものを見せてやると勝を心斎橋百貨店に連れて行くが、店員は糸子のデザインした制服ではなくモンペにエプロン姿だった。饅頭でも土産に買って帰ろうという糸子に対し、そんなに慌てて帰らなくてもいいという勝は糸子に羽織を当ててやる。鏡を見て紅が取れてしまったことに気づく糸子。紅を持ってきたらよかったと言う糸子を見て、勝は「こないして見たらお前も女やな」と笑う。勝は店員を呼んで羽織を買ってやる。帰宅した2人を娘2人が出迎える。土産をもらって喜ぶ優子。子供の面唐ゥに来ていた千代は勝に買ってもらった羽織を見て、本当にいい婿をもらったと言う。夜。家族が寝静まる中、糸子は戦争中でも月は出る、虫だって鳴くと思いを巡らし、優子、直子、お腹の子、勝とまだまだこんなに宝を持っていることに気づく。そのことがありがたくもあり怖くもある糸子は、なくしたくない、おらんようにならんといて欲しいと強く願う。それからの糸子は静子から紅をたびたび貸りて差すようになる。糸子は昌子にも紅を差してやり、化粧というのは自分のためではなく、顔を見てくれる相手のためにするのだと言う。配給所に出かける勝を外に出て見送る糸子。大事なもんをほんまに大事にしよ、と糸子がちょっと賢くなってお腹の子が9ヶ月になった頃の昭和17年(1942)12月1日、勝のもとに召集令状が届く。誘う。
たまには夫婦らしくと歌舞伎を観に行く糸子と勝。
電車の中で寝ていた糸子、頭を乗せている相手が勝かと思いきや、見知らぬおっさんというあたり、細かいネタを入れてきますね。
歌舞伎は当然のことながら春太郎出演の舞台でしたが、写真のみ。台詞を言う声は聞こえていましたが、これは別人でしょうね。舞台上を映さないのも経費削減の一策。
開演前に勝に挨拶に来た女性、菊乃。
この人が浮気相手なんでしょうか。何だか不自然な行動でしたけども、勝は彼女が来ることを知っていたのか知らなかったのか。菊乃の方は糸子がいることに驚いていたようでしたが。
宝である娘や勝をなくしたくないと思った矢先、勝のもとに召集令状。
ああ、来てしもた…。