連続テレビ小説『カーネーション』第9週「いつも想う」(第53回) | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

連続テレビ小説『カーネーション』
第9週「いつも想う」(第53回)


作:渡辺あや
音楽:佐藤直紀 演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎


出演:
尾野真千子(小原糸子)

正司照枝(小原ハル)

駿河太郎(小原勝)

柳生みゆ(小原静子)、南条好輝(生地屋・河瀬)、小松健悦(奥中宗次郎)、坂口あずさ(小原清子)、杉岡詩織(小原光子)、玄覺悠子(縫い子・昌子)、浜口望海(勝の弟・川本亘)、鈴川法子(勝の母)、巴昭乃(亘の妻)、永井貴也(職人・中村)、今井雄一(職人)、前田莉緒(子守)、瀬尾真優(長女・小原優子)、鈴木紗良(次女・小原直子)、高田真衣[クレジットなし](縫い子・幸子)、吉沢紗那[クレジットなし](縫い子・トメ)、橋爪未萠里[クレジットなし](縫い子)、劇団東俳、劇団ひまわり、放映新社、グレース

小林薫(小原善作)


STORY

勝の弟・亘は快く直子の面倒を見てくれることを約束。糸子は亘の方が跡取りにふさわしく、なぜ勝が婿に来たのかよく分かるような気がした。2人は直子が大人しく寝ている間に帰ろうとするが、家の中から直子の泣き声が聞こえてくる。糸子は思わず直子のもとに駆けつけようとするが、亘の妻が顔を見たら離れられなくなると押し留める。勝にも会わない方がいいと言われた糸子は、すぐ迎えに来ると言いながら立ち去る。仕事をしていても、耳の奥に直子の泣き声がこびりつき、溜息をつく糸子。そこへ善作が優子を送りに来る。今日は歌舞伎を観に行き、中村春太郎が気に入ったと優子が言うのを聞き、糸子は善作に子供に何を見せるのかと食ってかかる。夕食時、優子が歌舞伎の真似をしてみせる。昌子たちが春太郎が有名なたらしで、この間、結婚したからと言ってたらしを止めないと話をしている間も、糸子は直子がご飯を食べているか気がかりだった。近所に預けているときは仕事中に思い出すことなんか一度もなかったが、今では直子のことを5秒と忘れていられなかった。昌子と話をしていても上の空の糸子。勝も同じのようで、ミシンをかけながら考え事をしていた。とうとう三日目の夜。勝は直子の顔を見てくると出かける準備をする。糸子もついていくことになり、2人は風吹く中、弟の家へと向かう。外にボロボロの傘が置いてあるのを見て、直子の仕業かと心配する糸子。玄関に出てきた亘の顔にはあざができていた。亘は直子が今寝ついたところであり、親の顔を見たら元の木阿弥だと言い、このまま帰ってくれと頼む。雪が降る中、泣き出す勝。いつも上機嫌な勝が泣いているのを見て、糸子は人の親になるというのはどこか憐れなことだと感じる糸子。結局、2人が帰ってきたのは朝の4時だった。勝の頬のところだけが霜焼けになっていることに疑問を持つ昌子たち。それが涙を流したせいだと知っているのは糸子のみだった。12月17日。河瀬の蔵にあった生地がすべて運び込まれる。河瀬は何とか年が越せると糸子に感謝するが、糸子は居座る河瀬を忙しいと言って追い返す。そこから夜もほとんど寝られない状態で働き続け、30日になってどうにか完成する。31日、亘の家へ向かう糸子と勝。糸子は亘の妻に抱かれた直子の姿を見つけて駆け寄って抱きしめる。年が明け、糸子は家族で初詣に出かける。参拝客の中に自分が作ったスカートを履いている女性を見つけて喜ぶ糸子。せっかく家族でめかしたので、家族写真を撮ってもらう。


普段は「何で子供なんて産んだんやろ」と言っていた糸子ですが、手のかかる直子を遠くに預けて初めて母親らしさが垣間見えましたね。ひょっとしたら、糸子自身も仕事が手につかなくなるほど心配になるとは思ってなかったのかも。勝との間もようやく夫婦らしさが感じられるようになってきました。
最後に家族写真を撮っていましたが、奥中さんは写真屋さんだったんですね。

ところで春太郎出演のプログラムに「良ひお年を」と書かれていましたが、これは間違い。何でもかんでも「い」=「ひ」に変換すればいいといふものではありません。