麻生祐未(小原千代)
正司照枝(小原ハル)
栗山千明(吉田奈津)
甲本雅裕(木之元栄作)
上杉祥三(木岡保男)、田丸麻紀(安岡八重子)、尾上寛之(安岡勘助)、久野雅弘(佐藤平吉)、飯島順子(木岡美代)、那々實あぐり(近所の主婦)、眞砂享子(洋裁店の客)、はりた照久(リアカーの客)、辰巳力太(近所の人)、北村実優(近所の子供)、テアトルアカデミー、NAC、舞夢プロ、劇団東俳
宝田明(松坂清三郎)
十朱幸代(松坂貞子)
小林薫(小原善作)
小原洋裁店の前に車が到着し、清三郎が降りてくる。その姿に「かっこええなぁ」と感心する木岡夫妻。糸子は清三郎に続いて善作が店に入ってきたのを見て、珍しいにも程があると感じる。仲の悪い2人が一緒に来るなんて何が起こったのかと糸子が考えていると、ハルがお茶を運んでくる。糸子は誰か病気なのかと不安になるが、清三郎は善作に話を進めるように促す。善作は21歳になって商売も始めた糸子に、ここらでいっちょ身を固めるように言うが、糸子は結婚する気なんかこれっぽちもないと拒否する。ハルに川本のことが嫌いなのかと聞かれ、いい人はいい人だと認める糸子。他に誰か好きな相手もいないと分かり、「ほなええやないか」と声を揃える3人。糸子を財閥の跡取りにでも嫁がせたいと思っていた清三郎だったが、女だてらに洋裁屋をやるという大きな夢がある糸子には一緒になって支えてくれるような相手でないといけないと正一に反対されたという。善作は正一が糸子のことをよく分かってくれていると感心する。清三郎は更に夫婦揃って洋裁屋をやれるとなったら店の評判も上がり、客の幅も広がると説得する。糸子が3人それぞれの顔を見ていると、ブラウスを頼んでいた客がやってくる。客の対応をしている間にも、乗り気になって結婚話を進める大人たち。糸子が川原で思い悩んでいると、勘助が「丘を越えて」を歌いながら自転車を漕いでやってくる。糸子は勘助の背中に下駄をぶつけ、「このしゃべりが!」と追いかける。髪結い安岡。八重子は糸子に自分もそんなふうだったと言う。八重子は美容師になりたかったが、親が勝手に結婚を決めてきて、どんどん話が進められて気がついたら祝言の日まで決まっていた。祝言の日に初めて泰蔵の顔を見たほどだったが、毎日好きな仕事ができているし、無理やりにでも結婚させてもらってありがたいと思っていると言う。八重子にそんな話をされ、更に早合点したらしい千代が本当に嬉しそうな顔をしてお祝いを言いに来たこともあって、あっという間に祝言の日取りが決まる。祝言は11月4日、吉田屋で執り行われることになり、善作は早速「高砂」の練習を始める。貞子は電話で、上等な花嫁衣裳を用意しようとしたが、相手との釣り合いがあるから中くらいのにしとけと清三郎に言われたと悲しげに言う。糸子にも安いやつで構わないと言われ、糸子まで自分を邪魔にするのか、今日まで何のために生きてきたのかと嘆く貞子。電話を終えた糸子に、新しい電気扇を勧める木之元。そんなお金はないと断る糸子だったが、木之元は旦那にねだったらいいと気楽に言う。人が結婚するというだけで周りが急におかしくなったと感じる糸子。木岡の妻や近所の主婦は花嫁衣裳はどんなのにするのか興味津々。ハルは神戸のお祖母ちゃんが買ってくれるから、さぞかし豪勢になると得意気に言う。みんなして急ににやにやして、通りすがりに「おめでとう」と言ってくることにも違和感を覚える糸子だったが、ハルに団扇ではたかれて「ありがとう」と言わないかと叱られる。結婚が決まっただけでえらいさらしものだと言う糸子に対し、みんな喜んでくれているのだからありがとうと思わないのかとあきれるハル。ふと見ると、平吉がにやにやしながら糸子を見ている。「なんじゃこら! うちは見せもんちゃうど!」と追い返す糸子。事は酷くなる一方で、子供たちには花嫁衣裳を見せてと言われるなどして嫌気が差していた矢先、リアカーに荷物を積んだ男性が店にやってきて、頼みたい仕事があると言う。糸子は久しぶりに人の必死な顔見た気がしたと感じる。
ホンマ、あっちゅう間やなぁ。笑
糸子の気持はよそに勝手に話を進めていく大人たち。
「ほなええやないか」と善作・清三郎・ハルに声を揃えて言われ、糸子も何となく流されてしまっていますが、まぁこの時代はこういう話はごまんとあったんでしょうね。
結婚話が持ち上がっても糸子は勘助に下駄を投げつけて追いかけたり、平吉に「なんじゃこら!」と怒鳴ったり、相変わらずですけども。
さてさてそんな矢先にまたも大変そうな仕事が舞い込んできましたが…。
おっさん、必死でしたねぇ。