麻生祐未(小原千代)
正司照枝(小原ハル)
栗山千明(吉田奈津)
甲本雅裕(木之元栄作)
駿河太郎(テーラー職人・川本勝)
黒谷友香(踊り子・サエ)
団時朗(ロイヤル店主)
濱田マリ(安岡玉枝)
田丸麻紀(安岡八重子)、柳生みゆ(小原静子)、眞木めい(小原清子)、吉田葵依(小原光子)、堀部由加里(踊り子)、澁谷健史(テーラー職人)、吉井基師(同)
踊り子のドレス作りは順調に進んでいた。注文の半分ほどが済んだ頃、最初の踊り子が戻ってきて、ワンピースを作って欲しいと頼みに来る。店主はおもちゃは儲かると嬉しそうに算盤を弾く。サエは店にではなく、家に直接会いに来るようになっていた。店主が自分たちのことを小馬鹿にしていて嫌いだと言うサエは、糸子に自分で店を開くように促す。そこへ善作が帰ってきてサエに挨拶をする。糸子は春太郎はいけないと釘を刺すが、サエは糸子が誤解していると言う。ふと店の棚にシャンプーが置いてあるのに目を留めたサエは、ちょうど切れていたからと買うことにする。その後、糸子は木之元の店へ電気扇を取りに行く。すっかりそのことを忘れていた木之元だったが、夏に見本として使っていたものを四掛けで売ってくれる。それは糸子なりに家族を支えているという証でもあったが、善作は落ち着かずに向きを変える。その夜、糸子は善作に話があった。熱燗を持っていこうとする糸子に、ハルはあと4本しかないとっくりが割れないように話しなさいと言う。今の洋服屋で客がついて儲かっているという糸子は、本当に繁盛させたいのは小原洋裁店だと言い、仕事が一段落したらロイヤルを辞めて、もう一度ここで店をやらせてほしいと頼む。善作は何を勝手に看板を変えているのかと言い、客がついたぐらいで調子に乗るなと返す。商売の勉強をしてこい、商売人として成長しろと言われても、糸子には善作がどうすれば認めてくれるのかが分からない。もう一軒、別の店を繁盛させたら認めてやらないこともないという善作に対し、「くっそー。この酔っ払いが」と心の中で思いながら睨みつける糸子。しかし、糸子は善作の言葉に従うしかなかった。翌日、糸子からの突然の申し出にカッとなったロイヤル店主は糸子の独立を疑うが、父に言われて他の店を繁盛させなくてはいけないという答えに戸惑う。髪結ひ安岡。玉枝がうたた寝をしていると奈津がやってくる。丸髷にして欲しいという奈津が明日、入籍すると聞いてお祝いの言葉を述べる玉枝だったが、奈津は喪中で式も挙げられず、何もめでたくないと答える。玉枝に「大変やったな、お父ちゃん」と慰めの言葉をかけられた奈津は、泰蔵にも同じことを言われたと言い、泰蔵が自分の名前を知っていてびっくりしたと話す。奈津は玉枝に小さい頃、泰蔵のことが好きだったと打ち明ける。そこへ八重子が散歩から帰ってくるが、玉枝はまた散歩に行ってくるように言い、看板もしまう。玉枝に「泣き、なっちゃん」と言われ、奈津は声を上げて泣く。
サエにも言われ、小原洋裁店を再開したい糸子ですが、やはり善作は反対。
もう一軒、別の店を繁盛させたら認めんでもないと提案され、「くっそー。この酔っ払いが」と毒づくところがいいですね。
善作は小原呉服店という看板にこだわっていましたが、遂にシャンプーまで置き始めましたか。本当に何の店かよく分からなくなってきました。
善作が言ったことを覚えているかどうかも怪しいところではありますが、とりあえずロイヤルは辞めることに。これをきっかけにして川本ともお近づきになるんでしょうかね。
一方、これまで気丈に振舞っていた奈津が号泣。
糸子が奈津のことを「泣かしちゃる」と言っていましたが、もうその必要はなくなったということでしょうか。もっとも、父親のことではなく、泰蔵のことで泣いていましたが。
奈津が初めて見せた弱さ。これはいいシーンでした。