連続テレビ小説『カーネーション』第5週「私を見て」(第29回) | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

連続テレビ小説『カーネーション』
第5週「私を見て」(第29回)


作:渡辺あや
音楽:佐藤直紀 演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎


出演:

尾野真千子(小原糸子)

正司照枝(小原ハル)

栗山千明(吉田奈津)

濱田マリ(安岡玉枝)

尾上寛之(安岡勘助)、柳生みゆ(小原静子)、眞木めい(小原清子)、吉田葵依(小原光子)、辻本瑞貴[現・辻本みず貴](百貨店店員)、加藤千果(エレベーターガール)、上田泰三(清三郎の部下)、国木田かっぱ(リヤカーの男)、小野篤志(百貨店社員)、青山勝紀(同)、岡田千代(百貨店の客)、NAC、劇団東俳、クリアファースト、劇団ひまわり、キャストプラン、日本芸能センター、東映太秦映画村

國村隼(心斎橋百貨店支配人・花村喜一)

小林薫(小原善作)


STORY
勘助が外で待っている間、部下たちが制服を検め、支配人に問題がないことを報告する。その間に糸子はソファで眠り込んでいたが、支配人はよく間に合わせてくれたと謝礼金を渡す。気が抜けた糸子は電車で寝て、居間で寝て、ようやく布団にたどりつくと、晩ご飯も食べずに次の朝までこんこんと眠り続けた。翌日、姉妹は揃って心斎橋百貨店へ。新しい制服に身を包んだ店員が現れ、開店を告げる。店内を見回っていて客に制服を褒められた支配人は、糸子に向かってOKサインを送る。帰りの電車。妹たちは百貨店の初売で買った福富の箱に夢中だが、糸子は空っぽの店でどう食べていくか考えないといけないと不安を抱きつつ、明日のことは明日考えることにする。糸子は安岡家を訪れて玉枝に心斎橋土産を渡し、勘助や八重子に世話になった礼を言う。玉枝に髪を結ってもらっていた奈津は相変わらず騒がしいと糸子に言う。その帰り、雨が降る中、奈津は糸子に南天の木の実をぶつけて、玉枝が話していた百貨店の仕事について聞き出し、「しょうもな」と小馬鹿にする。春太郎と別れ、立派に吉田屋の若女将をしているという奈津はそろそろ婿取りだと言う。結婚など考えたこともないと言う糸子に花は綺麗な順に売れると応じる奈津。泰蔵みたいな人が婿に来たらきたらいいのにと糸子に言われた奈津は木の実をぶつけ、「アホ」「ブサイク」と捨て言葉を残して立ち去る。善作がミシンを買ったのは、百貨店から洋裁の仕事もどんどん回してもらえるのではという計算もあったが、一向に声はかからなかった。反物の棚は空っぽで代わりにミシンがあり、小物がちょろっと売っている小原呉服店はもはや何の店かさえよく分からず、よく分からない店に客は来なかった。このままだと絶対つぶれると危惧する糸子に静子は話があると言う。あとふた月で女学校を卒業し、就職も決まって賃金も入ってくることが小原家にとっての明るい話題だったが、静子は就職せずに糸子の手伝いをしたいと言い出す。糸子は「アホか」と静子に井戸の水をかけ、何も分かっていないと怒る。妹たちに気苦労はさせたくなくてお金の話は一切してこなかったことを悔やむ糸子。このままでは一家全員飢え死にであり、四の五の言わずに働きに行くように言うが、静子は洋裁の仕事を取ってくると出かける。糸子は商売がどれだけ厳しいものか、勉強しなければならないと考えるが、小一時間後、仕事を取ってきた静子がリアカーを引いた男を連れてくる。その男の依頼は明日の朝までにパッチを100枚というものだった。無理を承知で引き受ける糸子。帰宅した善作は仕事というのは受けたらいいというものではなく、人助けではないと腹を立てるが、糸子は今は仕事を選べる立場ではなく、無茶な仕事でも引き受けていかなければならないと答える。善作は最後まで一人でやるようにと突き放し、静子にも手伝わないように命じて2階に追いやる。

制服を何とか納品した糸子、されど小原呉服店は火の車。なんせ反物の棚は空っぽで売るものがありませんからね。
善作も木之元からミシンをつけで買えばよかったのでは。

そんな中、卒業を控えていた静子が就職はしないと言い出す始末。
糸子も静子のことをとやかく言えた立場ではないと思うのですが。
糸子に言われるがまま静子が見つけてきた仕事というのが、明日までにパッチ100枚というもの。当然、糸子は引き受けるわけですが、このおっさんもどうしてもっと早く依頼しなかったんでしょうかね。笑。あるいは10の店に10枚ずつ頼むとか。

ところでどうして勘助は百貨店の中に入ろうとしなかったんでしょうかね。気後れしたのか何なのかよく分かりませんでしたが。