連続テレビ小説『カーネーション』第5週「私を見て」(第26回) | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

連続テレビ小説『カーネーション』
第5週「私を見て」(第26回)


作:渡辺あや
音楽:佐藤直紀 演奏:フェイスミュージック
主題歌:「カーネーション」椎名林檎


出演:

尾野真千子(小原糸子)

麻生祐未(小原千代)

正司照枝(小原ハル)

上杉祥三(木岡保男)、田丸麻紀(安岡八重子)、財前直見(根岸良子・回想)、柳生みゆ(小原静子)、眞木めい(小原清子)、吉田葵依(小原光子)、辻本瑞貴[現・辻本みず貴](百貨店店員)、加藤千果(エレベーターガール)、妻形圭修(生地屋)、阿部達雄(質屋)、NAC、舞夢プロ、テアトルアカデミー、東映太秦映画村

國村隼(心斎橋百貨店支配人・花村喜一)

小林薫(小原善作)


STORY
糸子は訪ねてきた八重子にダメだったと報告。一回断られたぐらいで諦める糸子ではなかったが、帰りに心斎橋で買ってきた「MOGUE」や「婦人画誌」といった雑誌は参考にならなかった。糸子は袖が振袖になったワンピースの絵を見せるが、八重子の反応は今一つ。早く持っていかないと先を越されてしまうと焦るあまり、考えれば考えるほど分からなくなっている糸子に、八重子は百貨店の店員がびっくりするぐらい変わった服を着ていたら安心して買い物ができないと言う。支配人が制服は店の顔だと言っていたことを思い出した糸子は八重子の意見に納得。パッと目についてこの人に案内してもらえたら嬉しい、この人から買いたい、そういう服があるのではという八重子に言われ、昨日ずっと店員を見ていたが、そんなにいいところに連れていってくれそうには思えなかったと回想する。見ているだけで楽しくなって、話しかけたくなる、ついていきたくなるそんな服を描こうと夜を徹する糸子。朝方、部屋にやってきた善作は絵を見せてみるように言う。洋服のことでも同じ糸のものだから判るという善作は、さっさと見本を作り、現物をバーンと見せられた方がよっぽどおもろいと言う。一旦は納得する糸子だったが、生地代と時間がかかり、ダメだったら丸損だと心配する。それは賭けだが、そっちの方がおもろいと言う善作だったが、当然、生地代はなかった。そこで糸子は神戸の祖母から贈られてきたが使い道のない品物がつまった“神戸箱”を引っ張りだし、心斎橋の質屋を1軒、道具屋を2軒回り、生地屋は10軒ぐらい回って3番目くらいにいい生地を買う。それから丸二日寝ずに見本を作り上げた糸子は自分で着てみて、家族に見せる。家族からの評判は上々。善作はそれをそのまま着て行って、支配人にバーンと出て行った方が話が早くておもろいと言う。善作が冴えていると感心した糸子は木岡の店に靴をつけで買いに行く。初めて自前のハイヒールで岸和田商店街を歩きながら、「堂々としなさい」という根岸の言葉を思い返す糸子。心斎橋百貨店に到着した糸子は外套を脱ぎ、店員に制服を見せる。「うちも着てみたい」という店員の意見に気をよくしながらも、支配人が来るまでの間、緊張してダメだったらどうしようと不安に押しつぶされそうになる糸子。深呼吸をしていると、支配人が通りかかる。糸子は声が上ずりながらも支配人を呼び止め、制服を見てもらう。


今回は善作が活躍していましたね。
絵を見せてから見本に取りかかるのではなく、さっさと見本を作って見せればいい、見本を作ったら作ったで、そのまま着て行って見せた方がいい、とまるでスティーヴ・ジョブズ氏のようなプレゼン能力。笑

ま、善作の場合、すべて基準はおもろいかおもろくないか、なんですが。
しかし善作もだいぶ洋服に理解を示すようになってきましたねぇ。朝方、糸子の部屋に来る辺り、恐らく糸子のことが心配で眠れなかったのでは。

さてさて支配人の反応やいかに。