『地面師たち』EPISODE#05 | 新・法水堂

新・法水堂

演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

『地面師たち』EPISODE#05

TOKYO SWINDLERS

 

 

2024年日本ドラマ 44分

監督・脚本:大根仁

原作:新庄耕「地面師たち」(集英社文庫刊)

音楽:石野卓球

企画協力:福冨薫

脚本協力:黒住光、楠野一郎、二宮孝平

プロデューサー:吉田憲一、三宅はるえ

撮影:阿藤正一、森下茂樹 照明:中村裕樹

美術:都築雄二、浅野誠 録音:渡辺真司

サウンドデザイン:石坂紘行 編集:大関泰幸

監督補:二宮孝平 助監督:北野隆

装飾:浜崎はるみ、田中宏、作田孝行、庄島毅

スタイリスト:伊賀大介 衣裳:荒木里江

ヘアメイク:宮内三千代

特殊メイク・造形スーパーバイザー:江川悦子

スタントコーディネート:出口正義、雲雀大輔

VFXスーパーバイザー:オダイッセイ(小田一生)

タイトルバック:中島賢二

スクリプター:井坂尚子

キャスティング:新江佳子

制作担当:弓田悠太、小山武秀

プロダクションスーパーバイザー:福島聡司、宿﨑恵造

 

出演:

綾野剛(交渉役・辻本拓海)

豊川悦司(リーダー・ハリソン山中)

北村一輝(情報屋・竹下)

小池栄子(手配師・麗子)

ピエール瀧(法律屋・後藤)

池田エライザ(警視庁捜査二課刑事・倉持玲)

リリー・フランキー(警視庁捜査二課刑事・下村辰夫)

山本耕史(石洋ハウス開発事業部部長・青柳隆史)

山田孝之(ナレーション)

川上麻衣子(辰の妻・下村佐恵子)、松尾諭(石洋ハウス商業事業部部長・須永)、清水伸(青柳の部下・大谷)、谷川昭一朗(社長・安倍川久雄)、松岡依都美(光庵寺住職・川井菜摘)、吉村界人(「CRAZY LOVE」No.1ホスト・楓)、アントニー(竹下の手下・オロチ)、小林麻子(なりすまし役・谷口淑恵)、猪俣俊明(拓海の父・辻本正海)、安井順平(ABIRU HD社長・阿比留剛)、岩谷健司(下村の上司・羽場理事官)、オクイシュージ(情報屋・久保田昌志)、赤堀雅秋(地面師・西谷(佐伯一真))、田野倉雄太(石洋ハウス社員・二宮)、松本ししまる(石洋ハウス社員・屋敷)、青野竜平(石洋ハウス社員・原口)、塩顕治(石洋ハウス社員・山内)、杉崎シュンペーター(石洋ハウス社員・高須)、水木薫(拓海の母)、清水葉月(拓海の妻・辻本詩織)、渋谷そらじ(拓海の息子・辻本俊海)、市原茉莉(辰の娘・友里)、斉藤佑介(友里の夫)、鈴木玲奈(辰の孫)、大野夏希(辰の孫)、嶋村太一(石洋ハウス社員)、粕谷吉洋(石洋ハウス社員)、佐藤まんごろう(カフェ店員)、岡太郎(石洋ハウス取締役・西園寺)、山下秀光(石洋ハウス取締役・大友)、志村勝(石洋ハウス取締役・南)、小林やすひろ(石洋ハウス取締役・山室)

 

STORY

大きなリスクがあるにもかかわらず、同僚の忠告を無視して決裁を推し進めようとする青柳。一方倉持は、ハリソンの周辺を本格的に探り始める。【NETFLIX番組紹介より】


 2017年に起きた積水ハウス地面師詐欺事件を題材にした新庄耕さんの『地面師たち』を大根仁監督が映像化。全7話。


第5話はクライマックスに向けての前振りといった感じで、ややおとなしめの内容。


まずは倉持。

辰さんの葬式が執り行われる中、自殺とは到底思えない倉持は羽場理事官に掛け合うもケータイの履歴さえ調べる必要はないと言われてしまう始末。

妻・佐恵子は遺書の筆跡は確かに夫のものだが、文面には違和感ありということで、何かあった時に連絡しろと言われていた情報屋・久保田の連絡先を倉持に手渡す。何でも辰さんは羽場のことを嫌っており、捜査二課に勤めていた佐恵子もセクハラを受けていたとか。

その情報屋がオクイシュージさんだー。キャラの濃さが滲み出ておりますなぁ。


一方、地面師たちは川井菜摘のなりすまし役も決まり、竹下もギャラの折り合いがついた様子。さすがにまだ消されていなかったか。笑

視察当日も楓が菜摘を沖縄に連れて行く算段。楓が沖縄出身でハンバーガーショップを開きたいと思っていると嘘八百を並べ立てられて、コロッと信じてしまう菜摘。まぁ惚れ込んだ相手にここまで言われたら、体もうずいてしまいますわな。


そして石洋ハウスでは至急案件であり、社長決裁案件でもあるとして、土地の買収を急ぐ青柳。

視聴者としてはアホやなぁ、須永の言うことを聞いておけばいいのにと思わずにはいられないところですが、もはや周りの声、ましてやライバル関係にある須永の声など受け容れるはずもなく。

社長は社長で取締役が稟議書に判を押してくれないと相談され、自分が現地視察をしたとなれば判を押さざるを得ないだろうと細工。

あーあ、やっちまったな。


さてそんな中、興味深かったのがポートエレンの価値をめぐって交わされるハリソンと拓海の会話。

土地が人を狂わせる…まさにキャッチコピーの「土地狂ってる」ですが、かつて地面師(本名は佐伯と判明)に騙され、妻と息子まで失うことになった拓海にとっては耳の痛い言葉かもしれませんな。

最後、妻と息子の墓参りに来た拓海の前に現れる倉持。事件のことを聞かれても当然白を切るわけですが、さてどうなりますか。