燐光群『地の塩、海の根』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

燐光群

『地の塩、海の根』



2024年6月21日(金)〜7月7日(日)

ザ・スズナリ


作・演出:坂手洋二

照明:竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)

音響:島猛(ステージオフィス)

舞台監督:森下紀彦 美術:じょん万次郎

衣裳:小林巨和 音響操作:中山美里

演出助手:水野玲子 人形制作:秋葉ヨリエ

衣裳助手:ぴんくぱんだー、中山マリ、遠藤いち花

擬闘:山村秀勝 進行助手:宅間脩起

文芸助手:清水弥生、久保志乃ぶ

舞台収録・写真撮影:姫田蘭

宣伝意匠:高崎勝也

Company Staff:内海常葉、桐畑理佳、田中結佳、鈴木陽介、宮島千栄

制作:Caco、尾形可耶子、島藤昌代


出演:

猪熊恒和(オオミヤカンパチ/ツジイシュウジ/信号手ピョートル・ニェヴァドムスキ/プーチン)

南谷朝子(ヒメジサヤカ)

鴨川てんし(タケダノリオ/ユゼフ・ヴィトリン)

円城寺あや(テラダトシコ)

川中健次郎(シンドウタケシ/駅長)

樋尾麻衣子(ヒラオカトシエ)

武山尚史(トモサダタケシ/ゼレンスキー大統領)

土屋良太(ナカモトヨシオ)

森尾舞(ミヤマアツコ/ピョートルの恋人マグダ)

坂下可甫子(カノウヒロコ)

徳永達哉(カナイタツ)

青山友香(ナミキトモエ)

高木愛香(ショウジハナエ)

大対源(オケガワゲン)

瓜生田凌矢(カワカミトシ)

西村順子(イノヒロコ)

尾形可耶子(カジリョウコ)

大西孝洋(ツジイシュウジ)※怪我のため出演見合せ

中山マリ[声の出演](アナウンス)


STORY

ユダヤ系ポーランド作家ユゼフ・ヴィトリンによる現ウクライナ地域の第一次世界大戦時の民衆の苦悩を描いた反戦小説『地の塩』。その小説をリーディングするため、演劇人が大学の講堂に集められる。彼らもまだその小説を読んではいなかった。


燐光群、新作公演。


ベースとなっているのは2022年、瀬々敬久監督からの依頼でロシアによるウクライナ侵攻に反対するイベントが催された際に上演された『地の塩』のリーディング公演。

その稽古が京大西部講堂(劇中では成都大学東部講堂)が行われたそうなのだけど、学生時代幾度となく訪れた場所だけど、皇太子明仁親王(現上皇)の生誕祝いで建てられたものとは知らなかった。

他にも燐光群がウクライナで行った公演や物議を醸した『通販生活』の表紙の話など実話と『地の塩』の物語世界とを行き来しながら展開していく。


ここのところの坂手さんの作風は今ひとつ好きになれずに以前ほど積極的に足を運ばなくなってしまったが、本作は森尾舞さんご出演ということで鑑賞。

うーん、それでもやはりこの体裁で2時間半はキツい。周辺の情報は必要ないから、『地の塩』だけを舞台化してほしかった。


上演時間2時間31分。