猿博打『書き人知らず』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

猿博打1日限定公演

『書き人知らず』



2024年6月26日(水)

スタジオ空洞


企画・構成:板場充樹

制作:河村凌 宣伝美術:村上弦

キャラクターイラスト:mr.blurry_official


リーディング「もう一度おたより」

脚本:板場充樹

出演:板場充樹(ムネノタロウ)


STORY

文通相手から返事が来なくなった男。より興味深い手紙で返事を促すべく、新聞のお悩み相談コーナーに添削を求める。男の1日の出来事をテーマにした自信作だったが、突きつけられた言葉は「やり直し!」憤慨し、不貞寝した男が目を覚ますと再び同じ一日が始まる...


落語「手紙無筆」

出演:癖毛亭おいなり[河村凌]


STORY

昔は字が読めない書けない「無筆」が多くいました。特に職人は腕さえあればどんどん出世が出来ました。そういう時代のお話。ある日、ご隠居のもとに八五郎が手紙を持ってやってくる。八五郎は無筆なので、ご隠居に手紙を読んでもらおうと頼みに来た。しかし、実はただ物知りなだけでご隠居自身も本当は無筆であった。ご隠居は無筆とバレないように誤魔化しながら手紙の内容を読むのであった。


一人芝居「だいひと」

脚本:板場充樹

出演:村上弦(代田)


STORY

サンドイッチ屋のアルバイトの他に代筆代行業をやっている代田。最近ではほとんど依頼が来ることはなくなっていたが、ある日少し変わった依頼が飛び込んでくる。「私の代わりに交通してくれませんか?」他人に扮して文通をする中で、代田は自分の過去や現在と向き合っていく。【当日パンフレットより】


『ラスボス前にもう一杯』の休演日を利用した1日限定公演。


「手紙」をテーマにして、板場さんがリーディング、河村さんが落語、村上さんが一人芝居をそれぞれ披露。板場さんが脚本を務めているというのも珍しい。

猿博打の3人は『ラスボス〜』でも見せた通り、チームワークのよさが売りだけど、それぞれが様々な劇団に客演をするなど個々のポテンシャルも高いからこそ成り立つ企画だと感じた。

それぞれの演目が終わった後、カーテンコールかと思いきや癖毛亭おいなりが出てきて3本が繋がるという構成もうまくまとまっていた。


上演時間1時間27分。