No Lie-Sense「Twisted Globe」リリース&結成10周年記念ライブ | 新・法水堂

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No Lie-Sense

「Twisted Globe」リリース&結成10周年記念ライブ



2024年3月31日(日)

東京キネマ倶楽部


出演:

No Lie-Sense (鈴木慶一 + KERA)

ゴンドウトモヒコ(シンセサイザー)

高野寛(ギター)

イトケン(ドラム)

リンダちゃん[上野洋子](アコーディオン)

緒川たまき(DJ)

岩崎なおみ(ベース)

湯浅佳代子(トロンボーン)

佐藤真也(ピアノ)


ムーンライダーズの鈴木慶一さんと有頂天などのKERAさんからなるユニットNo Lie-Senseによるワンマンライブ。


東京キネマ倶楽部はチャラン・ポ・ランタンの配信ライブ「本当は貴方たちの前で演奏したかったライブ2020」で見たことはあったが、現地は初めて。
1階のコンクリート打ちっぱなしの薄暗いところに列を作り、エレベーター2基で順番に6階へ。座席は固定されているタイプではなく、パイプ椅子を並べた形。手前でグッズ販売、奥でドリンクの販売。

開演時間から10分ほど遅れてお揃いの衣裳を着た(緒川たまきさん手作りだとか)バンドメンバーがスタンバイすると、ステージ下手側の2階部分にあるサブステージのカーテンが開いてNo Lie-Senseのお二人が登場し、大きな階段を降りてメインステージへ。

No Lie-Senseのライブはちょうど1年前のKERAさんの還暦記念ライブで見たことはあったが、ワンマンは初めて(7年ぶりだとか)。
その時にも披露され、個人的にもいちばん好きな「マイ・ディスコ・クイーン」からスタート。鈴木慶一さんの声が調子よくないみたいだったけど、終盤のMCで明かされた話によると、映画『スピリット・ワールド』でカトリーヌ・ドヌーヴさんと共演(!)した際、至近距離で髪の毛がふわっとかかって喉を痛めたとか。笑。
それでも"コンピラ"なんて怖くない、とばかりに自由な歌詞世界とユニークな楽曲の数々はこのお二人にしか生み出せないものばかり。
そのハイライトとも言うべきなのが、「鳥巣田辛男ショウ」だろう。階段上のステージにいる緒川たまきさん扮するDJに紹介されてステージに現れる鳥巣田辛男(とりすだ・つらお)に扮するのが高野寛さん。「ツキナミナジジイ」、「肉っぽい世界」といった曲のメドレーとなっていて、終盤、興奮のあまり(?)、DJがステージに降りて鳥巣田のエレクトロニック・ギターのプラグを抜いてしまうといった展開も。高野さんと緒川さんという『土曜ソリトン』コンビの絡みが見られたのも嬉しい限り。

正直なところ、会場の盛り上がりに欠けるような気もしたが、ムーンライダーズとかでもこんなものなのかな(数名、ムーンライダーズのロゴが入ったペンライトを遠慮がちに振っていた。笑)。


アンコール含めて2時間10分。

セットリストは以下の通り。


1. マイ・ディスコ・クイーン

2. ah-老衰mambo

3. チョンボマンボ

4. ディストピア讃歌

5. 越し難き敷居を蹴る時

6. 塔と戯れる男二人

7. 未来人街

8. ケンタウロスの子守唄

9. 鳥巣田辛男ショウ

10. 唾と墨汁

11. モンキー・ガールズ

12. 偽駄々師、咆哮

13. DEAD OR ALIVE (FINE, FINE)

14. ライ・ライ・ライ

15. 君も出世が出来る

16. 我らが世は

〜ENCORE〜

17. ミュータント集団就職(突然変異でこの世は一回り)

18. 大通りはメインストリート

19. イート・チョコレート・イート