連続テレビ小説『ブギウギ』第24週「ものごっついええ子や」(第116回) | 新・法水堂

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年間300本以上の演劇作品を観る観劇人です。ネタバレご容赦。

連続テレビ小説『ブギウギ』
第24週「ものごっついええ子や」(第116回)


作:足立紳
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里

出演:
趣里(福来スズ子)
三浦獠太(柴本タケシ)、このか(花田愛子)、井上一輝(小田島一)、小田ゆりえ(ラン・回想)、辻凪子(マキ・回想)、和海(タマ・回想)
木野花(大野晶子)
田中麗奈(おミネ・回想)
市川実和子(羽鳥麻里)
内藤剛志(刑事・高橋)
草彅剛(羽鳥善一)

STORY
誘拐犯が捕まってから、愛子は3日間も学校を休んでいた。スズ子は、学校に行くようにと言うが、愛子は友達になった一がいなければ学校には行きたくないと言う。大野は、そんな愛子を少しそっとしておくようにと言う。スズ子は、羽鳥善一と麻里に相談しに行く。麻里に背中を押されたスズ子は、続けて刑事の高橋を訪ね、あるお願いをする。【NHK公式サイトより】

まずツッコんでおくと上記のあらすじ、小田島は脅迫犯ではあっても誘拐犯ではないですよね。彼には誘拐は到底無理でしょう。笑

それはさておき、すっかり学校に行く気をなくした愛子。スズ子は首に縄をつけてでも…と息巻きますが、晶子は無理矢理やってもろくなことはないと忠告。
こういうのは理屈じゃないですからねぇ。いくらスズ子がマミーのせいじゃないと説明したところで、愛子が納得できるわけでもなく…。

困った時の麻里さん頼みでまたしても羽鳥家に向かうスズ子。麻里は愛子にスズ子の愛情がちゃんと伝わっていると思う、このままぶつかりあっていけば悪いことにはならないと言ってくれますが、スズ子にはまだ言いたいことがある様子。
ここでスズ子と羽鳥の間で交わされる議論はサルトルの「飢えている子供の前で文学は何の役に立つのか」という言葉にも通じるものがありますが、作り手としては万人を楽しませることは不可能と割り切って、羽鳥の「ちょっとでも暇つぶしになればいい」ぐらいのスタンスでやる方がいいのかもしれませんね。

その帰り、高橋に頼みごとをしにいったスズ子でしたが、部屋を出たところで職権濫用で警察手帳にサインを求める高橋。笑
かくして高橋は一を連れて花田邸へ。愛子が一に約束を破ったことを謝り、二人で遊ぶことに。
別れ際、また連れてきてと言う一に、今度はお父さんに連れてきてもらうように言う高橋。愛子から『花とゆめ』ならぬ『星と夢』(『花とゆめ』の創刊は1974年ですけどね)をもらった一、「こんな女の本読めるかよ」と言いつつボロボロになるまで読むんでしょうね。笑

夕食のテーブルでは、スズ子が愛子も一も「ものごっついええ子や」と言い、「ワテの子でいてくれてホンマにありがとう」と感謝。ようやく愛子に笑顔が見られて一安心というところですね。
さてあと2週。ようやく美空ひばりさんをモデルにしたと思しき若手歌手が出てくるようですね。