『レディ加賀』(雑賀俊朗監督) | 新・法水堂

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『レディ加賀』



2023年日本映画 108分
脚本・監督:雑賀俊朗 脚本:渡辺典子
プロデューサー:村田徹、藤田修
撮影監督:百足尚浩 照明:岡田和実
録音:横澤匡広 美術:津留啓亮
スタイリスト:眞鍋和子
ヘアメイク:森田杏子
編集:江橋佑太 音響効果:柴崎憲治
音楽:田渕夏海
主題歌:「バケモン」眉村ちあき
タップダンス指導・振付:HideboH
助監督:井木義和

出演:
小芝風花(樋口由香)
檀れい(樋口春美)
松田るか(石崎あゆみ)
青木瞭(観光課・松村康平)
中村静香(星野麻衣)
八木アリサ(カトリーヌ)
森崎ウィン(観光プランナー・花澤譲治)
佐藤藍子(女将ゼミナール講師・白石朋子)
奈月セナ(秋山美希)
小野木里奈(七尾桜子)
水島麻里奈(輪島梅子)
篠井英介(ラジオ局ディレクター村岡)
岩橋道子(仲居・山田さとこ)
HideboH(由香のタップダンスの師匠・佐藤稔)、小川善久(宿泊客・吉川康夫)、小鮒幸子(同・吉川美佐子)、真田怜臣(春美の主治医)、松本昇馬(あゆみの兄・石崎鉄男)、岡田幸治(旅館「ひぐち」板前・高橋政夫)、原雅、渡辺桜子(金沢みどり)、市川大希、芳賀美咲(加賀市役所観光課・今井みゆ)、小林穂高(由香たちの同級生・原口聡)、早咲、村松真人(加賀市役所観光課・大崎保)、重岡サトル(加藤大介)、上地唯加(同級生・松任恵子)、中塚智(旅館従業員・滝田)、椎名賢治、山岸夕莉、志村源一郎、長岡美奈、奈良美海、米澤心寧、宮原ひなこ、木下瑠香、多々見友貴、羽生麻衣子、兵藤遥陽[MROアナウンサー]、ひゃくまんさん(石川県観光PRマスコットキャラクター)、宮元陸(加賀市長)、花崎暖(小学生の樋口由香)、今中美里(女将ダンサー)

STORY
樋口由香は、加賀温泉にある老舗旅館「ひぐち」の一人娘。小学校の時に見たタップダンスに魅了され、上京してタップダンサーを目指したものの現実はうまくはいかず、夢を諦めて実家に戻って女将修行を始めることに。何をやっても不器用な由香は女将修行に苦戦するものの、持ち前の明るさとガッツで奮闘する。そんななか、加賀温泉を盛り上げるためのプロジェクトが発足し、由香は新米女将たちを集めてタップダンスのイベントを開催することになるが……。【公式サイトより】

加賀温泉の女将たちによるプロモーションチーム「レディー・カガ」に着想を得た作品。
 
主演が小芝風花さんだし、石川県が舞台で収益の一部が義援金として活用されるということだし、というので観ることにしたのだが……いやー、これだけ酷い映画は久しぶりに観たというのが偽らざる本音。
とにもかくにも行き当たりばったりの展開で、由香にもまったく共感できない。ツッコミだしたら切りがないのだが、終盤のトラブルの連続には苦笑しかない。
中では、イベントの音響をすることになったラジオ局のディレクター村岡が老眼で機器がよく見えず、爆音で音楽が流れたりテンポが狂ったりするのだけど、松村が替わろうとすると老眼鏡を取り出して、これがあるから大丈夫とのたまう。だったら最初から使えよ! 紀伊國屋演劇賞個人賞受賞者に対して役不足もいいところ。
タップのパフォーマンス自体は頑張っていたと思うけど、そこに至るまでのプロセスがあまりにも杜撰で目も当てられない。2度もゲロを吐かされた小芝風花さんが気の毒。
ところで、由香のタップダンス公演を観に行った春美が堂々とビデオカメラで撮影していたけど、由香が立った舞台というのは学芸会レベルなん?