連続テレビ小説『ブギウギ』第17週「ほんまに離れとうない」(第78回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『ブギウギ』
第17週「ほんまに離れとうない」(第78回)


作:足立紳
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里

出演:
趣里(福来スズ子)
水上恒司(村山愛助)
黒田有(村山興業東京支社長・坂口)
Dプロモーション
近藤芳正(山下達夫)
草彅剛(羽鳥善一)

STORY
スズ子は、愛助と結婚するために、歌手をやめようかと考える。一方、愛助は、スズ子が歌手を続けられるように、自分が村山興業をやめると言い出す。2人の話を聞いた坂口は、まずは落ちついて考えるようにと伝える。スズ子は、愛助との結婚を取るか、歌手としての生き方を取るか、自問自答の日々を送る。そんなある日、羽鳥善一が、スズ子の家に突然やってくる。【NHK公式サイトより】

愛助はスズ子が歌手を辞めることは芸能界の損失、日本の損失だと言い、それなら自分が村山の家を出ると発言。これには坂口も大慌て。
来客対応のため愛助が出て行った後、歌手をしていない自分を想像することはできないが自分が歌手を辞めるしかないというスズ子に対し、坂口は少し考えさせてほしいと返答。
もちろんこれはドラマですが、もし笠置シヅ子さんが吉本頴右さんが結婚していたら日本の芸能界史もだいぶ違ったものになっていたでしょうね。「東京ブギウギ」も生まれていなかったかもしれないなんて。

家で料理をしながら、自然とリズムを取りながら「ラッパと娘」を歌い出すスズ子。「ほんまに辞めるんか?」と自問していましたが、辞められませんよねぇ、やっぱり。
そこへやってきたのが羽鳥。スズ子が歌手を辞めることだけは阻止したいという羽鳥は、激情に駆られかねないスズ子を止められるのは愛助しかいないと考え、直接頼みに来たと話す。
愛助も同じ考えだと知った羽鳥は興奮気味に次の作品の構想を説明。タナケンとの舞台に触発されたとのことで、オペラの『カルメン』をジャズ・ミュージカルとして上演するその名も『ジャズ・カルメン』。話の途中で帰ってきた愛助も嬉しそうな表情。
その頃、村山興業では坂口と山下が相談。
社長が変わるしかないと突然どこかへ向かい出した山下、何をするつもりなのやら。

作品の話に熱がこもる中、居間に顔を出した愛助は羽鳥に挨拶。これまでにもいくらでも出会っていそうなのに(タナケンとの舞台の楽屋とか)これが初対面なんですな。
自分が一番の客だと争い始める愛助と羽鳥。それを見ていたスズ子はやっばり歌いたいと悩みが一つ解消したことを告げるものの、もう一つの悩み、愛助との結婚についてはまだ残ったまま。
と、そこへ先ほどどこやらへと駆け出した山下と坂口が庭先から登場。山下からボンが社長と話すしかないと言われ、愛助は明日、大阪へ行くことを決意。愛助が村山を辞めることがないようにと心配するスズ子に対し、愛助は村山を辞めることはないと約束。
ところがその矢先、またしても喀血する愛助。スズ子もそれを見て気を失ってしまう。
よりにもよってこのタイミングで喀血してしまうとは……。史実では、笠置シヅ子さんは身重ながら『ジャズ・カルメン』の舞台を務め上げるも、その後に吉本頴右さんは帰らぬ人となったそうで(ネタバレちゃうよ、史実だよ。笑)。