連続テレビ小説『ブギウギ』第9週「カカシみたいなワテ」(第45回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『ブギウギ』
第9週「カカシみたいなワテ」(第45回)


作:櫻井剛
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里
語り:高瀬耕造アナウンサー

出演:
趣里(福来スズ子)
安井順平(東京梅丸・辛島一平)
坂田聡(おでん屋・伝蔵)、陰山泰(トランペット奏者・一井)、丸山雄大(おでん屋の客)、北川瞬(同)、和歌山県のみなさん、NAC、アティチュード、ピカロ、日芸プロ、オフィス・ミナミカゼ
草彅剛(作曲家・羽鳥善一)
菊地凛子(歌手・茨田りつ子)
市川実和子(善一の妻・羽鳥麻里)
柳葉敏郎(花田梅吉)

STORY
梅丸楽劇団が解散して数週間、スズ子は何をするでもなく日がな一日を過ごしていた。そんな時、スズ子は大阪に戻ってこないかと誘われる。しかし、大阪でもかつてのように自由に歌うことはできないと聞いていたスズ子は、これからどうしていいのか悩んでしまう。スズ子は羽鳥に相談するのだが、やはりなかなか答えが出ない。そんなスズ子に、羽鳥は茨田りつ子のコンサートのチケットを差し出す。【NHK公式サイトより】

歌う場所を失ってしまったスズ子、もはやカカシ以下になってしまいましたな。秋山からの手紙によれば、大阪も同じような状況、善一は「君が楽しめる場所で歌えばいいさ」とは言うものの……。
善一は善一で悩んでいるようですが、スズ子に差し出したのは、「茨田りつ子とその楽団」のコンサートの招待券。
終演後、スズ子は楽屋を訪ねて感動したことを伝えますが、りつ子は楽団を抱えていて覚悟が違う、何と言われようと「自分の歌」を歌うのだとぴしゃり。「人の歌に感動していないで歌いなさい」というのはスズ子を好敵手(と書いてライバルと読む)と認めているからこその言葉でしょうね。

その帰り道、おでん屋の屋台で酔いつぶれている梅吉。ホンマ、凝りんおっさんやな。
梅吉が喧嘩騒ぎを起こしたのも、おでん屋の客が福来スズ子はつまらなくなったと話しているのを聞いたからと聞き、スズ子もお酒を飲むことに。
飲めば飲むほどツヤに会いたくなると涙混じりに話す梅吉が口にしたのは、ツヤに「お前の歌」を聞かせてやれというりつ子と重なる言葉。
「ワテ、歌うわ」と目に涙を浮かべて放ったその一言にスズ子の覚悟が表れていましたね。
かくして「福来スズ子とその楽団」の誕生。
めでたしめでたし。
と思いきや、来週は嗚呼、六郎が……。