連続テレビ小説『ブギウギ』第8週「ワテのお母ちゃん」(第38回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『ブギウギ』
第8週「ワテのお母ちゃん」(第38回)


作:足立紳
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里

出演:
趣里(福来スズ子)
ふせえり(小村チズ)、安井順平(東京梅丸・辛島一平)、陰山泰(トランペット奏者・一井)、野田晋市(演出家・竹田)、隈本晃俊(小村吾郎)、黒崎煌代(弟・花田六郎)、澤井梨丘(花田鈴子・幼少期・回想)、又野暁仁(花田六郎・幼少期・写真)、和歌山県のみなさん、ジャパンモデルエージェンシー、イズム、ルート、テアトルアカデミー、NAC、オフィス ノアール、ビックワンウエスト、関西コレクションエンターテイメント、シンフォニア、プロジェクト・コア、DIVA、グレース、日本放映プロ、VOICECL、アクターズ・ハウス
草彅剛(作曲家・羽鳥善一)
水川あさみ(花田ツヤ)
柳葉敏郎(花田梅吉)

STORY
六郎は、入隊する前にお世話になった人の元を訪ねていた。そして、東京のスズ子のもとにもやってくる。久しぶりに再会した2人は、姉弟水入らずで話をする。そこでスズ子はツヤの病状があまり良くないことを知らされる。そして、六郎自身も戦争に行くのが実は怖いのだと打ち明けられる。そんな六郎を見送ってからしばらくした頃、公演真っ最中のスズ子に、大阪から電報が届く。【NHK公式サイトより】

昨日に続き、今日も六郎がねぇ…。
スズ子と布団を並べて寝ながら、死ぬことに対する恐怖を語るくだり、スズ子に抱きつき、「わい、死にとうないわ」と繰り返すくだり、胸が詰まります。
スズ子に見送られる際は「行きます」ではなく「行って参ります」と戦地に向かった六郎ですが、もう姉の舞台を観ることもないのですね……。
スズ子の悲しみと怒りを手の動きだけで表した演出もよかったです。

一方、スズ子をキヌに会わせなかった罰でこんなことになってしまったのかと嘆くツヤ。梅吉に何があってもスズ子をキヌに会わせないように頼みますが、その理由が自分の知らないスズ子をキヌが知るのは耐えられないというもの。
「性格悪いやろ? 醜いやろ?」と自嘲気味に言うツヤに対し、「ツヤちゃんは最高の母親や」と返し、手を握る梅吉。これもまたいいシーンでしたし、こんなにも早く死を迎えることになったツヤの悔しさが伝わってきましたねぇ。

そしてもたらされる「ハハキトク」の電報。

大阪に帰ってもいいと思うと言いつつ、残るなら覚悟を持って歌うよう言われたスズ子はツヤの言葉も思い出し、舞台に出ることを決意し、「センチメンタル・ダイナ」を熱唱。芸能の仕事をしていたら「親の死に目には会えない」とはよく言いますが、心で泣きつつ客を笑顔にするとは改めて因果な商売ですねぇ。

明日も涙なしには見られそうにありません……。