連続テレビ小説『あまちゃん』
第22週「おらとママの潮騒のメモリー」(第127回)
作:宮藤官九郎
音楽:大友良英
出演:
能年玲奈(天野アキ・語り)
小泉今日子(天野春子)
尾美としのり(黒川正宗)
松田龍平(水口琢磨)
古田新太(荒巻太一)
橋本愛(足立ユイ)
福士蒼汰(種市浩一)
荒川良々(吉田正義)
ピエール瀧(梅頭)
伊勢志摩(花巻珠子)
安藤玉恵(栗原しおり)
太賀[現・仲野太賀](助監督)、小島一華(花巻鈴)、吉村美輝(花巻琴)
杉本哲太(大向大吉)
勝浦市の皆さん
吹越満(菅原保)
塩見三省(小田勉)
でんでん(長内六郎)
木野花(長内かつ枝)
美保純(熊谷美寿々)
渡辺えり(今野弥生)
薬師丸ひろ子(鈴鹿ひろ美)
宮本信子(天野夏)
衣裳アドバイザー:伊藤佐智子
アニメーション:鉄拳
ダンス指導:木下菜津子
ボーカル指導:Noriko.K
岩手ことば指導:菊地伸枝
制作統括:訓覇圭、菓子浩
美術:岩倉暢子 技術:伊藤潤
音響効果:加藤直正
編集:大庭弘之 記録:加賀見佳子
撮影:佐々木達之介 照明:藤本和典
音声:佐貫渉
映像技術:小川正一郎 美術進行:栗原誠
演出:吉田照幸
STORY
『潮騒のメモリー~母娘(おやこ)の島~』の撮影初日はオープニングの日の出のカットから。まず鈴鹿ひろ美が紹介され、アキも紹介されるが、ひろ美がこの作品に対する思い入れを滔々と話し始める。20分後、日の出が気になる太巻が止めようとするが、ひろ美はシナリオに対する不満を述べ始める。ここで『潮騒のメモリー』のあらすじを紙芝居で。太平洋に浮かぶ架空の離島・鈴鹿島。伝説の海女ひろ美が数年振りに帰ってくる。夫とともに島に残した一人娘のアキは17歳になっていた。母と娘、感動の再会。ひろ美の夫・新助は既に山火事で命を落としたという。更に数々の不幸が襲いかかる。夫の残した借金、村人の噂話、執拗な嫌がらせ、60年に一度の巨大台風、120年に一度の大飢饉、4年に一度の盆踊り、鈴鹿山の大噴火、突然現れるイカ釣り船の漁師トシヤ。そして、母ひろ美の体を蝕む流行り病。アキは母の病気の治療のため、単身東京に向かうのだった。映画というのは頭から順番に撮影するわけではない。2日目だというのに、今日はいきなりクライマックスの撮影。モニターをチェックした監督の太巻はOKを出すが、ひろ美は考え考え出たOKではダメだと言ってもう一回撮影することに。アキはひろ美にオーディションの一次審査での演技がよかったが、二次、最終、今日の本番と下がっていると言われる。それに関しては思い当たる節があったアキは、夏の容態を心配していたから素直に言えたと水口に話す。今ではだいぶよくなった夏は内職としてエビの殻むきをしていて、春子に止められる。暇なので何でもいいから仕事をくれと叫ぶ夏。その後、何度もチャレンジしたが、結局この日はうまくいかなかった。撮影が終わると無頼鮨で反省会だが、種市に会えるので実はそれほど辛くはないアキ。カメラの前に立つと壁があるというひろ美は、どうして普段の表情が出ないかと考えた挙句、一緒に暮らそうと言い出す。水口は何も言えずに同意する。梨明日にいた春子は正宗からの電話を受け、ひろ美が泊まると聞いて驚く。布団を敷いていたひろ美は、ハウスダストを気にして空気清浄機を要求する。電話を代わったアキはひろ美の家に泊まるかと思ってOKしたら違っていたが、撮影の間だけだからと釈明する。それならもう少しこっちにいるという春子の言葉に反応する大吉、菅原、吉田は鈴鹿ひろ美が泊まると聞いて驚く。電話が終わった後、ユイは大吉が帰って欲しくないようだと春子に言う。吉田は「出発進行!」が「独身最高!」に聞こえると茶化す。夏が大丈夫だと思ったら帰るという春子だったが、勉さんに指摘されてもう大丈夫だと認める。夏は娘と2人だと息がつまるのか、今日も海女クラブのみんなを呼んで酒盛りをしていた。忠兵衛も春子もアキも来るのは構わないが、いずれ出て行くと思うと頼りたくても頼れないとこぼす夏。一方の春子は東京に帰ろうと思ったら、アキがひろ美にべったりでどうすればいいのかとこぼし、アキが初めて自分の手でつかんだ仕事だから難癖つけてまぜっ返したくはないが、夏にはいつまでいるんだと聞かれてばっかりだと言う。しおりは行ったり来たりすればいいと言うが、焼酎一滴入りの烏龍茶で酔っ払った大吉は遠い近いの問題ではない、自分と春子の気持の距離は変わらないと言う。ダイヤの乱れは心の乱れだと言いながらカラオケの曲を入れようとした大吉だったが、倒れ込んで眠ってしまう。翌朝、アキはミキサーの音で目覚める。ひろ美がキッチンで朝ごはんのジュースを作っていた。時計を見ると5時。撮影のあるなしにかかわらずこの時間に起きるというひろ美は、1時間ウォーキングして、熱い風呂に浸かって、ジュースを飲むと言い、鈴鹿スペシャルを差し出す。喉にもいいと言われてジュースを飲んだアキは「うわあー」と叫ぶ。今日はこの間撮れなかったオープニングの撮影。ひろ美がいるだけで目の前の風景が映画になると感動したアキはカメラが回っているとは思わず、「かっけー」と言ってしまう。そうこうしているうちに太陽が出てしまう。『潮騒のメモリー』、撮影快調とアキは言いながら、太巻はまだ1カットも撮れていないと嘆く。
のっけから20分以上も話をしたせいで日の出のシーンの撮影が出来ないって、アキのことを言えませんよね、鈴鹿さん(笑)。シナリオに対する不満もこの期に及んで言わなくても、これまでリハーサルの時にいくらでも言う機会はあったでしょうに。
時にアキの役名は「アキ」なの? 「あき」なの?
台本では「あき」となっていたような…。
無頼鮨での反省会も「連日です」と言いながらまだ2日でしょうが。
この辺、相変わらずテキトーですなぁ。笑
そんなこんなで(?)ひろ美と同居することになるアキ。
私もてっきりひろ美の家でかと思いましたが、太巻と一緒に暮らしていては当然、家を教えるはずはありませんね。
しかし春子も気が気ではありませんね。夏はもう大丈夫なようではありますが。ところで夏が飼っている猫の名前は「かつえ」なのですね。なぜにそんな名前を…。
気が気ではないと言えば、大吉もですね。酔っ払った大吉に対する「一滴で?」という春子のツッコミには笑いました。
まだ1カットも撮れていない『潮騒のメモリー』、大丈夫かいな。笑