大人の麦茶『I was today years old.』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

大人の麦茶 第30杯目公演

『I was today years old.』



2023年5月13日(土)〜23日(火)
ザ・スズナリ

脚本・演出:塩田泰造
美術:田中敏恵
照明:菅橋友紀(balance,inc.DESIGN)
音響:木下勝哉 舞台監督:HiRoE
映像収録:水野博章 舞台スチール:勝見里奈
宣伝パンフデザイン・撮影:石澤瑶祠
宣伝美術:今川宇宙
制作:岩間麻衣子 制作アシスタント:加藤七穂

出演:
今川宇宙[大人の麦茶](漫画家・大友ふたみ)
堀江鈴(桐原粧)
山村紘未(沢森アバークロンビーちい子)
かんのひとみ[劇団道学先生](粧の母・桐原美鳥)
望月麻里[椿組](アイン)
徳倉マドカ[アマヤドリ](漫画家志望・石堂水蘭)
辻久三[大人の⻨茶](「コミックトレジャー」編集者・高石圭)
並木秀介[大人の⻨茶](喫茶バカンス店主・壇上康太)
岩田有弘[大人の⻨茶](ふたみの兄・大友裕一郎)
宮原奨伍[大人の⻨茶](幸せ助け隊・朝妻玄覇(はるまさ))
二條正士(幸せ助け隊・西崎友裕)
平山もとかず(兄貴分・黒部尊仁)
石澤瑶祠[大人の⻨茶](劇中歌・サウンドトラック生演奏)

STORY
引きこもりの漫画家・大友ふたみは兄・裕一郎に伴われて、喫茶バカンスで編集者の高石に下書き原稿を見てもらう。高石はその原稿を完成させるべく、ふたみをとあるビルの一室へ連れて行く。そこでは桐原粧(よそい)と沢森アバークロンビーちい子がアシスタントを務め、粧の母・美鳥が身の回りの世話をすることになる。一方、高石に原稿を却下された石堂水蘭(みらん)が東南アジア出身のアインとアルバイトをしている居酒屋には喫茶バカンスの店主・壇上(だんじょう)康太と裕一郎の姿があり、それぞれ幸せ助け隊のざっきこと西崎と朝妻から理想的な彼女を紹介される。

大人の麦茶、1年1ヶ月ぶりの本公演。
辻久三さん出演の麦組を鑑賞。

開場時間から宮原奨伍さんが前説。
舞台上手の壁の上に石澤瑶祠さんの演奏スペース。
壁やら段差やらが入り乱れ、主に中央から下手は喫茶店や居酒屋、上手はふたみの仕事場。上手側の劇場自体の扉も出入りに使用。

1年1ヶぶりに自分が書いた『おしり筋肉痛 リノベーテッド』の感想を読んでみたら、驚くほど今回と同じ感想だった。
本作でもやはり主人公たるふたみに存在感がなく、ただ漫画を描いているだけ。同時並行的にふたみの兄と喫茶店店主の前に現れたレンタル彼女の話が描かれるが、どちらかと言うとこちらが本筋のようになってしまっている。最後に繋がりはするものの、もう少し構成に工夫が欲しいところ。
舞台も無駄にごちゃごちゃしているように感じた。

キャストではアイン役の望月麻里さんは頑張っていたけどなぁ…。

上演時間2時間4分。