『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』(セーラ・ドーサ監督) | 新・法水堂

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『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』

FIRE OF LOVE

 

 

2022年アメリカ・カナダ映画 93分

脚本・監督・製作:セーラ・ドーサ

脚本・製作:シェーン・ボリス

脚本・編集:エリン・キャスパー、ジョスリン・チャプート

製作:アイナ・フィッチマン

音楽:ニコラス・ゴーディン

音響:パトリック・ルブラン

ナレーション:ミランダ・ジュライ

出演:カティア・クラフト、モーリス・クラフト、アルカ・バルビール(カティアの声)、ギヨーム・トランブレ(モーリスの声)

 

STORY

火山学者・地球科学者のカティアとモーリス・クラフト夫妻が愛するものは、互いのことと、そして火山だった。2人は世界中の噴火山を追い求め、時には噴火口ぎりぎりまで近づき、噴火の様子をはじめとしたさまざまな発見を写真や映像に記録。彼らが残した記録の数々は、後の人びとが自然界に対する理解を深めるための大きな役割を果たした。【「映画.com」より】


アカデミー長篇ドキュメンタリー賞ノミネート作品。

 

1991年6月3日、長崎県雲仙普賢岳の火砕流に巻き込まれて亡くなったフランス人火山学者クラフト夫妻を追ったドキュメンタリー。

タイトルからすると恋愛映画のようだし、ポスターはSF映画のようでもあるが、その実、本作はカティアさんとモーリスさんの夫婦愛、そして2人の火山に対する愛が前面に出た映像作品となっていた。

子供を作らないことを決めた2人にとっては、悲劇的な最期もある程度、覚悟していたことなのだろう。常に死と隣り合わせながらも、カティアさんはいつもにこにこ、モーリスさんは穏やかそうで、生涯を捧げられるようなものを持つ人たちの超然さを感じさせた。

それはそうと、ミランダ・ジュライさんがナレーターでびっくり。