日本劇団協議会『血は立ったまま眠っている』 | 新・法水堂

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日本劇団協議会

日本の演劇人を育てるプロジェクト

新進演劇人育成公演 演出家部門

『血は立ったまま眠っている』

 

 
2023年2月1日(水)〜12日(日)
Space早稲田
 
作:寺山修司
演出:三上陽永(ぽこぽこクラブ)

音楽:オレノグラフィティ 振付:スズキ拓朗

舞台美術:山下昇平 照明:横原由祐

音響:島猛 衣裳:竹内陽子

舞台監督:渡辺芳博 絵画提供:北村悠

宣伝美術:坂本健 舞台写真:横田敦史

プロデューサー:流山児祥

アシスタント・プロデューサー:米山恭子

制作協力:流山児★事務所

 

出演:

渡邊りょう(テロリスト・三枝灰男)

新垣亘平(その仲間・良)

伊藤麗(詩を書く少女、良の姉・夏美)

藤原啓児[スタジオライフ](雑誌社の男)

本間隆斗[流山児★事務所](子供(猫殺しの趣味あり))

甲津拓平[流山児★事務所](子供の父・床屋)

内田敦美(ずべ公・ペギー)

木村友美[MeiMei](ずべ公・葉っぱ)

竹本優希[流山児★事務所](ずべ公・君子)

神原弘之[劇団1980](麻薬中毒のボクサー・釘)

申大樹[深海洋燈](朝鮮人・陳または張と呼ばれる男)

渡辺芳博[ぽこぽこクラブ](靴紐売・南小路)

杉浦一輝[ぽこぽこクラブ](前科者・そばかす)

 

STORY

とある倉庫。23歳の三枝灰男は17歳の弟分・良とともにテロの準備を進める。一方、床屋には一つの首吊り死体が現れる。釘、陳、南小路、ペギー、葉っぱ、君子が葬式ごっこをしていると、そばかすが儲け話を持ってやってくる。


1960年、当時23歳の寺山修司さんが初めて手掛けた戯曲(と本人は述べているが実際は違うらしい)を寺山さんの高校の後輩である三上陽永さんが演出。

坂本健さん、春はるかさんは体調不良のため降板。

 

戯曲自体は数年前に読んでいるが、上演を観るのは初めて。通常では3時間かかるところを1時間50分に凝縮したとのこと。

劇団四季が初演したというのも今では信じられないが(なんせ「山本富士子のおま○こ」なんて言葉がのっけから出てくる)、オレノグラフィティさんの音楽がカッコよく、役者陣のエネルギーが舞台狭しと横溢する作品だった。

 

キャストでは、ずべ公トリオの内田敦美さん、春はるかさんの代役・木村友美さん、竹本優希さんの熱演が光る(衣裳が赤・青・黄を基調としているのもよかった)。

 

上演時間1時間50分。

 
開演前は撮影可能。