日本劇団協議会
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進演劇人育成公演 演出家部門
『血は立ったまま眠っている』
音楽:オレノグラフィティ 振付:スズキ拓朗
舞台美術:山下昇平 照明:横原由祐
音響:島猛 衣裳:竹内陽子
舞台監督:渡辺芳博 絵画提供:北村悠
宣伝美術:坂本健 舞台写真:横田敦史
プロデューサー:流山児祥
アシスタント・プロデューサー:米山恭子
制作協力:流山児★事務所
出演:
渡邊りょう(テロリスト・三枝灰男)
新垣亘平(その仲間・良)
伊藤麗(詩を書く少女、良の姉・夏美)
藤原啓児[スタジオライフ](雑誌社の男)
本間隆斗[流山児★事務所](子供(猫殺しの趣味あり))
甲津拓平[流山児★事務所](子供の父・床屋)
内田敦美(ずべ公・ペギー)
木村友美[MeiMei](ずべ公・葉っぱ)
竹本優希[流山児★事務所](ずべ公・君子)
神原弘之[劇団1980](麻薬中毒のボクサー・釘)
申大樹[深海洋燈](朝鮮人・陳または張と呼ばれる男)
渡辺芳博[ぽこぽこクラブ](靴紐売・南小路)
杉浦一輝[ぽこぽこクラブ](前科者・そばかす)
STORY
とある倉庫。23歳の三枝灰男は17歳の弟分・良とともにテロの準備を進める。一方、床屋には一つの首吊り死体が現れる。釘、陳、南小路、ペギー、葉っぱ、君子が葬式ごっこをしていると、そばかすが儲け話を持ってやってくる。
1960年、当時23歳の寺山修司さんが初めて手掛けた戯曲(と本人は述べているが実際は違うらしい)を寺山さんの高校の後輩である三上陽永さんが演出。
坂本健さん、春はるかさんは体調不良のため降板。
戯曲自体は数年前に読んでいるが、上演を観るのは初めて。通常では3時間かかるところを1時間50分に凝縮したとのこと。
劇団四季が初演したというのも今では信じられないが(なんせ「山本富士子のおま○こ」なんて言葉がのっけから出てくる)、オレノグラフィティさんの音楽がカッコよく、役者陣のエネルギーが舞台狭しと横溢する作品だった。
キャストでは、ずべ公トリオの内田敦美さん、春はるかさんの代役・木村友美さん、竹本優希さんの熱演が光る(衣裳が赤・青・黄を基調としているのもよかった)。
上演時間1時間50分。