『クイーンズ・ギャンビット』第6話「中断」 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

『クイーンズ・ギャンビット』

THE QUEEN'S GAMBIT

 

 
2020年 NETFLIX(アメリカ) 60分
企画・脚本・監督・製作総指揮:スコット・フランク
原作:ウォルター・テヴィス 企画・製作総指揮:アラン・スコット
撮影:スティーヴン・マイズラー 美術:ウーリ・ハニッシュ
編集:ミシェル・テソロ 音楽:カルロス・ラファエル・リベラ
衣裳:ガブリエル・バインダー 音響:ワイリー・ステイトマン
音楽監修:ランドール・ポスター 視覚効果監修:ジョン・マンギア
日本語字幕:高橋百合子
 
出演:アニャ・テイラー=ジョイ(エリザベス・ハーモン)、トーマス・ブロディ=サングスター(ベニー・ワッツ)、モーゼス・イングラム(ジョリーン)、ハリー・メリング(ハリー・ベルティック)、クロエ・ピリー(母アリス・ハーモン)、パトリック・ケネディ(養父オールストン・ウィートリー)【以下、登場順】アナベス・ケリー(5歳のベス)、マックス・クラウス(ベニーの友人アーサー・レベルトフ)、ライアン・ウィチャート(同ヒルトン・ウェクスラー)、ミリー・ブレイディ(同クレオ)、クレマン・ギヨ(大会ディレクター)、マルチン・ドロチンスキー(ワシリー・ボルゴフ)、ヤニナ・エルキン(ボルゴフの妻)、サイモン・ジェンセン(アレック・バーグランド)、ウーケ・ボッセ(別の記者)、ドミトリ・フリッド(ロシア人記者)、フレデリック・ヴォノフ(パリのウェイター)、アンドルーシャ・ヒルシャー(ロシア語の声)、イスカンダー・マジトフ(別のロシア人)、マクシミリアン・ディール(フランス人の若者1)、ルーカス・ジェイコブ・ヒューバー(同2)、フレデリック・ストロメンジャー(エレベーターの男性)、ミア=ルイサ・シュレイダー(エレベーターの少女)、マッテオ・ヴィンドグラドフ(ボルゴフの息子)、コリン・スティントン(弁護士シェノールト)、マシュー・ロズウェル(芝刈りをする少年)、ウィリアム・ホーバーグ(トビー)、アナ・ハウス(歌手)、リッキー・ワトソン(ウェイター)、セルジオ・ディ・ジオ(ベスの父親)、ブルース・パンドルフィーニ(ケンタッキー州大会責任者エド・スペンサー)、エロイーズ・ウェッブ(アネット・パッカー)
 
STORY
ベスはニューヨークにあるベニーの部屋に寝泊まりし、チェスのトレーニングを始める。ベニーは友人のレベルトフとウェクスラーを呼び、3対1の多面打ちを提案。ベスは早指しの条件を出し、何度も3人から勝利を収める。2人についてきたモデルのクレオとはパリで会う約束をするベス。やがて迎えたパリ大会。ベスはアルコールも断って順調に勝ち進むが、ボルゴフとの決勝の前夜、クレオからホテルのバーで飲まないかと誘いの電話を受ける。いったんは断ったベスだったが、一杯の約束でバーに向かったものの、そのまま何杯も飲み、泥酔してしまう。翌朝、大会ディレクターに起こされて試合会場に向かったベスはボルゴフに敗れ、傷心のまま故郷に帰る。そこへ養父の弁護士から電話が入り直接会うことになるが、養父は家の権利は手放さないと主張する。

NETFLIXオリジナルシリーズ第6話。
 

 
第6話のサブタイトル「中断」は原題ではadjournmentで、「延期」という意味。2日にわたる対戦で一時中断することで、囲碁では「打ち掛け」とも。
 
このエピソードもやはり前半と後半に分けられ、前半のニューヨーク・パートでは、ベスが酒も飲まずに(ベニーとセックスはするけど)チェスのトレーニングに打ち込む様が描かれる。
後半のパリ・パートで第1話の冒頭に繋がるので予想はついていたけど、クレオの誘いに乗って、案の定一杯では済まず、バーにいた2人の若者と羽目を外してしまうベス。クレオ、何してくれとんねん。笑
 
レキシントンに戻ってみれば、養父がつれない仕打ち。
結局、家を買い取り、自分流にリフォーム。
州の大会では最初の対戦相手アネットが待ち構えていたり、ベルティックが再登場したりがありながら、最後に養護施設時代の親友ジョリーンが登場。
さあいよいよ最終回。
 
このドラマ、音楽や衣裳も見どころとなっているが、今回のエピソードではベスがショッキング・ブルーの「ヴィーナス」に合わせて踊るシーンが印象的。ただし、この曲が本国オランダでリリースされたのは1969年7月、アメリカでのヒットはもっと後なので現実にはありえないシーンなのよね。