『シュシュシュの娘』試写会 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

『シュシュシュの娘』

 

 

2021年日本映画 88分

脚本・監督・編集・製作・プロデューサー:入江悠

プロデューサー・配給・宣伝プロデューサー:関友彦 
撮影:石垣求 照明:高井大樹 録音・整音:古谷正志
装飾・小道具:武富洸斗 美術アドバイザー:田中真紗美

小道具制作協力:松永桂子 衣裳デザイン・忍装束:高橋正史
スタイリスト:小宮山芽以 ヘアメイク:河本花葉 特殊メイク:百武朋  

アシスタントプロデューサー:大條瑞希 監督助手:宮本紘生
ロケーションコーディネーター:高畑祐史 制作主任:宮司侑佑

音楽:海田庄吾 
 

出演:福田沙紀(鴉丸未宇)、吉岡睦雄(司秋浩)、根矢涼香(未宇の友人・丹治紗枝子)、宇野祥平(未宇の祖父・鴉丸吾郎)、井浦新(間野幸次)、金谷真由美(未宇の上司・牟根田瞳)、松澤仁晶(同・佐川宣人)、三溝浩二(市長・小池宗介)、仗桐安(高峰三吉)、安田ユウ(ダナン)、山中アラタ(自警団吉川洋文)、児玉拓郎(自警団石原興)、白畑真逸(自警団千田峰太郎)、橋野純平(自警団馬場甫)、高畑祐史、吉橋雅夫、飯島広光、酒井俊恵、岩田和明、江原毅、須藤裕子、佐藤鯨、小林裕美、橋本亜紀、榎本栞、見里瑞穂、岬ミレホ、八代真央、清水緑、裏地圭、櫻川ヒロ、原幸代、田中祐理子、武井宗太、水谷誠、坂野上直展、小倉正子、橋谷智子、吉田将也、渡部祐希、鈴木孝之、大瀧慶祐、中田勇樹、西田有菜、西田光絆、MIA MANIK、SARKER OPU、ISLAM SHAHIDUL、RAHAMAN MAKSDUR、PUN DUK BAHADUR、森下史也、佐藤良洋、榊英雄、大條瑞希、佐藤京

 

STORY

「わたしって、そうだったの?」
福谷市のはずれで暮らす鴉丸未宇(からすま・みう)、25才。朝の日課のダンスと、ちくわをつめたお昼の弁当が大好物。ひとり身で祖父・吾郎の介護をしている。市役所に勤めているが孤立している。ただひとり寄り添ってくれるのは、同じ役所に勤める先輩の間野幸次だけ。そんなある日、間野が市役所の屋上から自殺した。理不尽な「文書改ざん」を命じられた末の死だった。悲嘆に暮れて帰宅した未宇に、吾郎は衝撃のミッションをつげる。「仇をとるため、改ざん指示のデータを奪え」愛する間野の仇をとるため、暗雲立ちこめる市政に一矢報いるため、未宇はひそかに立ち上がる。武器は、「普段から目立たないこと」。今までは、息をひそめて生きてきました。でも、今日からは。だが、その前には思わぬ壁が次々と立ちはだかって――【公式サイトより】


入江悠監督、『SRサイタマノラッパー』以来10年ぶりとなる自主製作映画。

クラウドファンディングのコレクター特典として開催された試写会で一足お先に鑑賞。

 

本作はスタンダードサイズで撮影。

最近は大作映画を手がけることも多い入江悠監督が肩の力を抜きつつ、全国のミニシアターを救うべく楽しんで映画を作っていることが感じられる。

基本的にはコメディタッチで、福田沙紀さんのお間抜けっぷりもクスクス笑えるのだが、その中で文書改ざんを命じられた間野が自殺をしたり、福谷市長が外国人を排除する条例を可決させようとしたりといった現実に起きている問題を取り入れて「NO」を突きつけるあたりにも入江監督の静かな怒りが込められていた。

 

福田沙紀さん扮する主人公の設定についてはSNS等でネタバレしないようにとのことなので控えておくけど、このチラシの写真とシュシュシュがヒントかな。チクワ好きというのはアニメ化もされた某漫画に出てくる犬の好物でもあるけど、それは偶然なんだろうか。

あと、スタッフクレジットにもヒントというか、思いっきり答えが。笑

 

キャストでは宇野祥平さんが最初、石橋蓮司さんかと思ったぐらいの老人演技。笑

根矢涼香さんは未宇と喧嘩するシーンで本領を発揮していた。