『未来のミライ』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

『未来のミライ』

MIRAI

 

 

2018年日本映画 98分

監督・脚本・原作:細田守

作画:青山浩行、秦綾子 美術:大森崇、髙松洋平

音楽:高木正勝 オープニングテーマ・エンディングテーマ:山下達郎

編集:西山茂 録音:小原吉男 音響効果:柴崎憲治

画面設計:山下高明 CGディレクター:堀部亮 色彩設計:三笠修 衣装:伊賀大介

プロダクションデザイン:上條安里、谷尻誠、tupera tupera、亀田芳高、小野令夫 

音楽プロデューサー:北原京子 キャスティングディレクター:増田悟司、今西栄介


声の出演:上白石萌歌(くんちゃん)、黒木華(ミライちゃん)、星野源(おとうさん)、麻生久美子(おかあさん)、吉原光夫(ゆっこ)、宮崎美子(ばあば)、役所広司(じいじ)、福山雅治(ひいじいじ(青年))、神田松之丞[現・神田伯山](東京駅の遺失物係)、本渡楓(ミライちゃん(赤ちゃん))、畠中祐(くんちゃん(男子高校生))、真田アサミ(ひいばあば(若い女性))、雑賀サクラ(おかあさん(少女))、中村正(新幹線)、田中一永(東京駅のアナウンス)、山像かおり、玉川砂記子、井上肇、加藤虎ノ介、盛永晶月(男の子)、小山春朋(同)、斎藤來奏(同)、真凛(同)、ラルフ鈴木[日本テレビアナウンサー](東京駅アナウンス)、森圭介[日本テレビアナウンサー](同)、岩本乃蒼[日本テレビアナウンサー](同)、尾崎里紗[日本テレビアナウンサー](同)、原舞歌、横山歩夢、内田珠鈴、吉川正洋、ビアンカ・アレン、マサボ・イザベル、ババボジャエヴァ・オルズグル、張暁林

 

STORY

とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。ある日、甘えん坊の“くんちゃん”に、生まれたばかりの妹がやってきます。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うばかり。そんな時、“くんちゃん”はその庭で自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ、不思議な少女“ミライちゃん”と出会います。“ミライちゃん”に導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つ“くんちゃん”。それは、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。待ち受ける見たこともない世界。むかし王子だったと名乗る謎の男。幼い頃の母との不思議な体験。父の面影を宿す青年との出会い。そして、初めて知る「家族の愛」の形。さまざまな冒険を経て、ささやかな成長を遂げていく“くんちゃん”。果たして、“くんちゃん”が最後にたどり着いた場所とは? “ミライちゃん”がやってきた本当の理由とは――【公式サイトより】


新作『竜とそばかすの姫』が公開中の細田守監督の前作。

公開されたのがちょうど3年前の今日。

 

その年の夏に訪れたタイ・バンコクの映画館にも看板があったのを覚えているけど(まだ公開はされていなかった)、結局見逃してしまっていた本作をAmazon Primeにてようやく鑑賞。

この作品も結構批判的なレビューを目にしていたけど、インターネットの仮想空間よりは子供が体験する現実と空想の間の世界の方がよっぽど楽しむことができた。

 

細田監督自身、2012年に長男が、2015年に長女が生まれているそうで、恐らくは妹が生まれて赤ちゃん返りをするくんちゃんにはその時の長男の様子が反映されているのだろうけど、くんちゃんの描写はリアリティがあった。ミライちゃんに体を突かれるのが癖になるところも微笑ましい。笑

タイトルの割には未来のミライちゃんの登場シーンが少なかったし(なにゆえセーラー服?という疑問は残る)、終盤に至ってくんちゃんの顔つきが変わるあたりにも、おにいちゃんとしての成長が感じられた。てっきりミライちゃんが生き延びるためにくんちゃんが何か重要な役割を果たすのかと思っていたけど。

批判が多かった上白石萌歌さんの声も別に悪くなかったけどなぁ。