『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』4K完全無修正版 | 新・法水堂

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『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』4K完全無修正版

JE T'AIME MOI NON PLUS

 

 
1976年フランス映画 90分
脚本・監督・音楽:セルジュ・ゲンズブール
撮影:ウィリー・クラント、ヤン・レ・マッソン 
美術:テオバール・ムーリッス  編集:ケヌー・ペルティエ
出演:ジェーン・バーキン(ジョニー)、ジョー・ダレッサンドロ(クラスキー)、ユーグ・ケステル(パドヴァン)、ルネ・コルデホフ(ボリス)、ジェラール・ドパルデュー(白馬を連れた男)、ミシェル・ブラン(労働者)
日本語字幕:寺尾次郎
 
STORY
トラックでゴミ回収を生業とするポーランド人のクラスキーと、イタリア人のパドヴァン。2人は、仕事仲間以上の強い絆で結ばれていた。ある日2人は、立ち寄ったカフェバーで、男の子かと見間違うほどのショートカットでボーイッシュな女の子、ジョニーと出会う。彼女は、飲んだくれでパワハラ気質の主人ボリスに反発しながらも、ほかに行き場もなく働いていた。その夜、クラスキーとジョニーはダンスパーティで意気投合。しかし、実はクラスキーはゲイだった。それでも惹かれ合う二人は身体を重ねるが…。【公式サイトより】

セルジュ・ゲンズブールさん没後30周年企画。
 
1969年にリリースされたセルジュ・ゲンズブールさんとジェーン・バーキンさんのデュエット曲をモチーフにした作品で、セルジュ・ゲンズブールさんにとっては監督デビュー作となる。
日本では1983年に『ジュ・テーム…』の邦題で公開されるも、英語版だったとか。
 
上映前にジェーン・バーキンさんのメッセージ上映あり。
日本語で「ありがとう」と言った後のはにかんだような笑顔が可愛すぎてもう。
 
本篇ではジェーン・バーキンさんは男の子のような女の子を演じる。
ショートカットでペチャパイで、名前もジョニー。
映画の大半はジョニーとクラスキーが裸でイチャイチャしているシーンなのだが、ジョニーがセックスの際にあえぎ声というより叫び声を上げて、モーテルを追い出されてしまうあたりが面白い。
こういう恋愛映画の場合、最後は悲劇的な結末が待ち受けているんだろうなぁと思ったら、案の定、ジョニーがパドヴァンに首を絞められてしまう。クラスキーに助けられて一命は取り留めたものの、これが2人にとっては別れのきっかけとなってしまう。
 
正直、ストーリーよりはジェーン・バーキンさんを愛でるための映画。
もうどのシーンを切り取っても絵になるのよねぇ。
ジェラール・ドパルデューさんは白馬を連れ、いかにも精力の強そうな男。実際、男性器の大きさを誇らしげに話していたし(笑)。フランスを代表する名優も若い頃はこんな役もやっていたのね。