『タイム』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

『タイム』

Time

 

 

2020年アメリカ映画 81分

監督・製作:ギャレット・ブラッドリー

製作:ローレン・ドミノ、ケレン・クィン

編集:ゲイブリエル・ローズ

撮影:ザック・マニュエル、ジャスティン・ツヴァイファッハ、ニーサ・イースト

音楽:ジェイミソン・ショー、エドウィン・モンゴメリー

出演:シビル・フォックス・リチャードソン、ロバート・G・リチャードソン(夫)、マーリク・リチャードソン(息子)、レミントン・B・リチャードソン(同)、ローレンス・マシューズ・リチャードソン(同)、フリーダム・フォックス・リチャードソン(同)、ジャスタス・フォックス・リチャードソン(同)、ロバート・フォックス・リチャードソン二世(同)、ペギー・V・オートリー(シビルの母)

 

STORY

1997年6月、フォックス・リッチとロブ・リッチの夫婦は銀行強盗を働き、ともにルイジアナ州立刑務所に収監される。刑期を終えて出所したフォックスは妊娠3ヶ月だった。やがて双子を出産したフォックスは車の仲介業をして6人の子供を育てながら、懲役60年の刑期を科せられた夫のために奔走する。


アカデミー長篇ドキュメンタリー賞ノミネート作品。Amazonプライムビデオにて配信中。

 

20年にわたるホームビデオの映像を混じえながら、夫のために講演などの活動を行うフォックスの姿を追う(全篇モノクロ)。

タイトルの「タイム」には刑期の意味もあるのだが(do timeで「服役する」)、夫ロブが家族と過ごせたはずの時間をも表していると感じた。

黒人の方が刑期が長いというデータもあるそうで、60年という刑期はいかにも長すぎるとは思うが、銀行強盗をした事実は変わらないだけに今ひとつフォックスに共感できる部分が少なかった。

 

ギャレット・ブラッドリー監督(女性)は本作が初長篇。次回作はNetflixで配信される大坂なおみ選手のドキュメンタリーだとか。