『DANCE WITH ME ダンスウィズミー』
2019年日本映画 103分
原作・脚本・監督：矢口史靖
脚本協力：矢口純子 撮影：谷口和寛 照明：森紀博 録音：郡弘道
美術：磯田典宏 装飾：前田亮 編集：宮島竜治 音響効果：岡瀬晶彦
キャスティング：吉川威史 助監督：井上雄介 製作担当：山岸秀起
音楽：Gentle Forest Jazz Band、野村卓史 エンディング曲「Stone with Wind」
振付：Q-TARO、EBATO
出演：三吉彩花（鈴木静香）、やしろ優（斎藤千絵）、宝田明（催眠術師・マーチン上田）、ムロツヨシ（調査員・渡辺義雄）、chay（ストリートミュージシャン・山本洋子）、三浦貴大（静香の上司・村上涼介）、中村久美（静香の母）、大谷亮介（静香の父）、菅原大吉（高級レストランマネージャー）、森下能幸（フォーチュンランド管理人）、田中要次（バスの運転手）、浜野謙太（テレビ番組司会）、松浦雅（静香の同僚・吉田美樹）、松本妃代（同・小川結花）、妹田佳奈子（同・高橋詩織）、三上市朗（部長）、板垣雄亮（精神科医・安藤）、黒川芽以（静香の姉）、佐藤貴史（借金取り）、ニクまろ（同）、高木悠暉（同）、深水元基（フェリーの男）、坂田聡（タクシー運転手）、ぼくもとさきこ（興信所職員）、山中敦史（コメンテーター）、竹井亮介（廃品回収業者）、鴨志田媛夢、吉野晶、藤本静（ホステス）、山根和馬（タトゥーの男）、竜二（その仲間）、五十嵐結也（リーダー）、後藤剛範（敵対チームのリーダー）、伊藤今人（敵対チームメンバー）、青山勝（自動車整備工場・横山）、大場泰正（ガソリンスタンドの男）、田中聡元（秋田のホテルマン）、瀬川あやか（花嫁・井上優奈）、羽田将大（洋子の元彼・井上直之）、川籠石駿平［川郷司駿平］（直之の友人）、川島潤哉（検問所の警察官）、伊東由美子（田島園ホテルの仲居）、岩崎浩明、秋定里穂（バスの添乗員）、吉岡由梨子、鯉沼トキ（札幌市民会館職員）、伊藤翠（静香の姪・鈴木奈々）、筒井咲妃（小学生の静香）、坂上梨々愛（学級委員）、松岡未紗、有川知江、吉丸潔丸、河合恭嗣、松本亮、高野健司、桜木ユウ、居鶴蛍都、近藤くれは、遠堂道哉、さぁめろ、木田佳介、山本信、藤川藍、中尾僚太、福田優、水野瑛、あおいみどり、常住真菜、植田有希子、川口伸王、木ノ下達也、SASUKE、下神竜哉、松田靖弘、湯浅崇、大串ノリコ、心之介。、はやしだみき、徳永純子、長内映里香、大津年金手帳、中嶌ジュテーム、長谷川16t、松元ドカン、大島ツカサ、齋藤義洋、あべやすし、CHU［岩佐忠輔］、CHOKU［佐野直］、城間ツカサ、鏑木信三
STORY
ミュージカルが何より苦手なOL鈴木静香。ある日、同窓会のために上京してきた姉に娘の世話を押しつけられた静香はテーマパークに行き、インチキくさい催眠術師・マーチン上田に音楽を聴くといつでもどこでも歌って踊らずにはいられなくなる催眠術をかけられてしまう。静香は術を解いてもらうためマーチン上田を探すが、借金まみれの彼は夜逃げしてもぬけの殻。マーチン上田にサクラとして雇われていた斎藤千絵とともに興信所に行き、調査員・渡辺に行方を捜してもらうことにする。その夜、憧れの上司・村上にレストランに誘われた静香だったが、そこでもバンドの生演奏に合わせて踊り出し、店に損害請求をされて一文無しとなってしまう。その後、マーチン上田の居場所が判明し、静香は千絵と新潟に向かうが、既に姿はない。ひょんなことから静香と千絵はストリートミュージシャンの山本洋子と組み、お金を稼ぎながら青森を目指す。ところが函館行きのフェリーで出会った男に車を盗まれ、千絵とたもとを別つ静香。すると、ヒッチハイクで札幌を目指すことにした静香の前に渡辺が現れる。
矢口史靖監督による2019年公開作。
ミュージカル嫌いな女性が音楽を聴くと歌って踊り出すようになってしまう…というワンアイディアのみで作られた作品。冒頭の「Tonight（星の降る夜に）」から「狙いうち」、「夢の中へ」、「年下の男の子」、「ウエディング・ベル」、「タイムマシンにお願い」といった楽曲が全篇に散りばめられ、新潟から秋田、青森、札幌へとロードムービーの側面もあって気楽に観るには充分だが、物足りなさも残る。
まず、静香は小学5年生の時に出演したミュージカルで大失態を演じてそれがトラウマになっていたのだが、その辺りをもうちょっとストーリーに組み込んで欲しかったところ。
三浦貴大さん演じる上司がどうも女性にはいい加減な感じもするが、それも特に触れられずに終わってしまったり、ムロツヨシさん演じる渡辺が成功報酬を受け取った後、借金取りから身を隠す理由もよく分からないが、最大の謎は洋子が車のトランクに入ったままフェリーに乗り、男に盗まれた後で出てくるのだけど、それまで放置されていたのはなぜ？笑（静香たちの行先が札幌市民会館だと知っていたのも無理があるけど…）