皆さんこんにちは、今回はタイトル通り、「太平洋の女王」を考案してから早4年が経過しました。
思えばあの忌々しい「モネの庭(株式会社きたがわジャルダン)」でひどい10か月を過ごして心はすっかり病んでしまい、
傷心旅行で横浜へ行き、日本郵船歴史博物館でこの本を見つけたのがすべての始まりでした。
↑
「洋上のインテリアⅡ」300円で売っています。でもこのようにパンフレット風の本なので数年も読んでいたらズタズタに・・・・・・。
この本に登場する日本郵船の名船たちのインテリア、アールデコを基調として、ややもすると国粋主義の様相を呈する
インテリアでもありましたが、非常に惹きつけられ、架空の日本ライナーを描こうと決心した一冊でした。
(初めに言っておきますが私は自民党支持ではなく共産党支持ですからね、)
そうして四国管財や裏切り上司のK病院にいるときなどは仕事中もその話をどんな展開の話にしようかと考えながら、
描いたらとっても楽しいだろうな♬と着実に構想を練っていきました。
そうしてK病院もやめて職業訓練を始めようかと動いていた時に「太平洋の女王」は封切られました。
愛国的な作品ではありますが、私が求めているものは国粋的なものではなく「民主的」「自由」な作品であり、
太平洋戦争時に「他国から学ぶものはもうない、殺らねば殺られる」と自惚れていた日本ではありません。
すこし政治的な話になったので元に戻りますと、第一話が無事下描きがすべて終了しました。全36ページです。
ペン入れ、着色まで終了しているのはその半分ほどの19ページ、しかし最後の7ページは非常に大変でした。
とうとう船が進水式を迎え、首相から海軍大臣、天皇陛下まで出席されたこのセレモニーは大観衆で溢れているため、
モブシーンを何コマも描く羽目になりました。それでも楽しかったのは事実ですが。
さらにこの話で思っているのは30年代という時代のため、ジャズシーンを描きたいと強く思っていることです。
まだペン入れには至ってませんが、21,22ページ目には主人公がアルバイトでナイトクラブに働きに行くシーンがあります。
一瞬だけ当時まだ25歳だったキャブ・キャロウェイが登場します。休みの日には必ず映画「コットンクラブ」を見ながら描いていました。
当時の客船はあの時代の科学技術の粋を結集した乗り物でもあったため、船上の音楽なども最新のものが演奏されていました。
タイタニックの時代ならラグタイム、30年代なのでしっとりとしたメロディーのジャズが流行ります。
主人公とその家族、更に大勢の見物客が歓声を上げるシーンで第一話は終わりました(まだ下描きだけどね)
そんな感じで最近はこの完全オリジナル漫画にハマっています。なのでノルマンディーをめっきり描かなくなってしまいました。
ノルマンディーの漫画もオリジナルですが振り返ってみれば、漫画の展開やキャラの外見はどこかで見たようなシーンが多々あり、
さらに船やそのインテリア、船を所有する船会社まで世界観は準備されていたようなものです。
2016年に二次創作をやめてからオリジナルに力を入れていますが、太平洋の女王はすべて自前で賄います。
二次創作という人の褌で相撲を取っている人には分からないかもしれませんが、オリジナルって楽しいですよ!
そんな訳で、今日の昼頃、2011年以来たった1日で5ページも描いてしまったのに、早くも2話目を描きたくなっている自分がいました。
客船とジャズが描きたい毎日です!!