ベースの可能性を広げた男。 | Legba's Voice

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はじまります、新たなクロスロード伝説。
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0911 Today in Rock
$Legba's Voice-Top
スライ&ザ・ファミリー・ストーン、
ラリー・グラハム逮捕
(1968)

イギリス公演の為に訪れていたロンドンで
ベーシストのラリー・グラハムが
マリファナ所持により逮捕された。
バンドはホテルを追い出され、
テレビ出演もキャンセルされた。

人種混合ファンク・ロック・バンド
スライ&ザ・ファミリー・ストーンは
ファンク界の鬼才、スライ・ストーンを中心に結成された。
そのサウンドはバンド構成と同じように
様々な音楽を取り込んだ元祖ミクスチャー・バンドだ。
そのリズムの中核を担っていたのが
この日逮捕されたラリー・グラハムだ。

ベースにおけるスラップ奏法を“生み出した”というのは
諸説はあるにせよ。。。
スラップ・ベースを世に広めたのは間違い無く彼だろう。

ラリー・グラハムがスラップに辿り着いたのは
まさに必要に迫られたからだった。
15才の時からジャズ・シンガーだった母親のバックで
ギターをプレイしながらペダルベースを弾いていたグラハムは
ペダルベースが壊れたためメロディは母のピアノに任せ、
修理が上がってくるまでベースを弾く事になる。
更にその後、ドラムが抜けたため
右手の親指でバスドラを、人差し指でスネアの音を
出そうと弦を叩き、ベースラインに織り込んでいった事から
彼の“スラップ人生”が始まった。。。

その後、スライ・ストーンに誘われ
ファンク・ロックの礎を築くが、
ドラッグにはまり、バンドをグラハムに乗っ取られるという
妄想に駆られたスライに銃で脅されバンドを離れる。。。

その後自身のバンド、
グラハム・セントラル・ステーションを結成し
ヴォーカルをとりながら、
スラップを弾きまくるというスタイルでヒット曲を放つ。

それは、高い技術が必要な事は容易に想像がつくが。。。
高い技術とリズム感を持っている彼にとっては
弾きながら歌うくらいは何でも無い事なんだろう。。。
何しろ、彼の教則ビデオではスラップ奏法しながら
自己紹介をしている映像も残されている位だから。。。





スラップ奏法が最初に取り入れられた曲とされる
スライ&ザ・ファミリー・ストーンの全米No.1シングル。
Sly & the Family Stone - Thank you






$Legba's Voice-Release
Nickelback 「Silver Side Up」(2001)$Legba's Voice
同時多発テロ当日にリリースされた
ニッケルバックの通算3枚目のアルバム。
ハードなサウンドと繊細なメロディが
カナダのみならず世界的に支持され
1000万枚以上売り上げる大ヒットを記録した。




アルバムからの先行シングル、
アメリカ年間シングル・チャート1位に輝く
"How You Remind Me"






Foreigner 「Head Games」(1979)
$Legba's Voice
アメリカ・プログレ・ハード、フォリナーの3rdアルバム。
全米で300万枚を売り上げ
ヒット・メイカーフォリナーの地位を
揺るぎないものとした作品。
一方で、ヒット狙いの“産業ロック”と陰口を囁かれ始める。
この作品を最後にイアン・マクドナルドらが抜け
バンドはより“ポップ路線”に向かう。。。




アルバムからの1stシングル、全米12位を記録。
"Dirty White Boy" 




Mojo Walker