[法学関連英語特集・第2回] Ellipsis | 日々、リーガルプラクティス。

日々、リーガルプラクティス。

企業法務、英文契約、アメリカ法の勉強を
中心として徒然なるままに綴る企業法務ブログです。
週末を中心に、不定期に更新。
現在、上場企業で法務を担当、
米国ロースクール(LL.M.)卒業し
CAL Bar Exam合格を目指しています。

前回の投稿がヘビーだったので、今日は本当に簡単なものにしました。そしてこの「法学関連英語特集」をシリーズものにする、と言ったので、それを忘れないようにするためにも、立て続けに同じテーマの投稿を。

みなさん、"Ellipsis"って言われて、なんのことだか、分かりますでしょうか。


これ、何のことはない、文章を省略するときに使うピリオド3つのことです。

例えばこんな感じ。

It was only two weeks ago that the Supreme Court ended its term with the announcement of its decisions in U.S. v. Windsor and Hollingsworth v. Perry, collectively known as the “same-sex marriage cases.” . . . In the post, I stated that “I would be quite surprised if Windsor isn’t used as precedent in a wave of new legal challenges to the validity of state-level same-sex marriage bans.”

(文章はWest Law Blog の最新記事"Citing to Windsor, same-sex couples sue to overturn Pennsylvania state DOMA"から部分引用)

文章途中を省略したり、後半部分を全て省略する際に使うこのピリオド3つのやつがEllipsisです。(1つの文章の前半部分だけを省略して、途中から開始する場合には、このEllipsisは使いません。この説明は割愛。)

なお、Legal Writingにおいては、ただ単にピリオドを3つ連続で使うのは間違った使い方とされていて、正確には、各ピリオドの間にスペースを入れます。

(space).(space).(space).(space)

こんな具合です。

なお、文章の途中以降を省略する場合には、文章の最後のピリオドを最後に入れるので、ピリオドが4つになります。

Supplier shall indemnify and hold Buyer harmless from any and all claims, actions, . . . .


こんな感じです。

ということで、Ellipsisという言葉を覚える必要は正直ほとんどないと思われますが、正しいEllipsisの使い方を覚えておくことは、多少有意義かと思います。一例として、契約書の対案を作るときに(Ellipsisを使う機会がある場合は、)このあたりの正しい使い方ができていないと、仮に相手方のリーガル部門の人間が内容を見るときに、「これは少なくとも弁護士の仕業ではないな」と足元を見られる可能性がありますので。。。(とはいっても、それ以外の部分から結局足元を見られる可能性もありますが。。。)