Criminal Procedure--Search and Seizure関連ネタ | 日々、リーガルプラクティス。

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現在、上場企業で法務を担当、
米国ロースクール(LL.M.)卒業し
CAL Bar Exam合格を目指しています。

内輪ネタで恐縮ですが、主にFCSL通学中の方向けにちょっとしたご紹介。

現在、FCSL Online LL.M.コースでは、Criminal Procedure(刑事訴訟法)の講義が行われていますが、現在講義で行われている"Search and Seizure"に関連して、こんな記事やPodcastがあるので、ご興味がある方はチェックしてみてください。

・Colin Miller/OK Computer: The Fourth Amendment and Searches of Seized and Imaged Electronic Evidence

University of South Carolina School of Lawの助教授で、EvidenceProf Blogの管理人であるColin Miller氏の論稿。講義でも取り扱われる判例を含めて、最近の判例から見る、電子デバイスとSearch and Seizureと4th Amendmentとの関係に関して、A4で6ページ程度の内容で分かりやすく取り上げています。違った視点で講義で学んだ判例を重ねて知ると、記憶定着にもいいかな、と感じています。


・Lawyer 2 Lawyer/Domestic Drones and Privacy Law

何度か紹介させていただいているPodcastのLawyer 2 Lawyer。そのPodcastで以前、上記テーマの内容があったのですが、刑事訴訟法においてみる"Search"とは違うプライバシーという観点から、Drones(無人飛行機・監視用無人機)によるSearchの問題点について議論されています。Florida v. Rileyで1人の裁判官が言った「400フィート以下の高さで地上のものを見るのは4th AmendmentでいうSearchに該当する」という発言について、講義でも触れられていましたが、そのあたりの話が結構出てきます。(地上における航空機の安全性の観点や、上記判例での考え方も反映されて、どうやら通常の航空機は地上400フィート以上を航空しなければならず、逆にDrone、無人飛行機は元々探査目的で法律で認められた範囲で使用されるので、通常の飛行機のルートを邪魔しないよう、400フィート以下で飛ばなければならない模様。)

そして何より、刑事訴訟法の観点でSearchについて学んでいる最中ですが、そもそもプライバシーとの関係だと、当該プライバシー侵害について、Government側に当該プライバシーを侵害する理由としてのCompelling InterestやSubstantial Interestが存在するのか、という憲法の講義でも学んだようなことが問題となってくるのですが、そういった違った観点や、最近のアメリカにおける無人飛行機・監視用無人機にまつわる問題から、"Search"について学んでみるのも面白いと感じました。

以上、簡単ですがご紹介でしたー。