劇場版ガンダムジークアクスを見たときの感想は、シャアが真面目だな、というものだった。自分から見てシャアのイメージはもっと適当というか、失敗もするし、そんな完璧ではなかった。ジークアクスのシャアは、最後にザビ家打倒のためにジオンの勝利を犠牲にしようとする。結果、予想外のことが起きてジオンは勝利するのだけど、本編のシャアは、ザビ家打倒などはもう、ついでのことなのだ、と言ってガンダムを倒すことを優先していた。
ジェリドやヤザンが打倒カミーユ、打倒ゼータのような感じ。最後にキシリアを殺すのが意外なぐらいに。
なぜかというと、ガンダムが現れる前までは自分が最強のMSパイロットだったからで、出自よりもMS乗りとしての自負心を優先していたわけだ。そんなシャアは、ララァとの関係でも、ララァの方が優れているから、自分はララァの指示で動く、と言ってみたり、ララァにノーマルスーツを着てくださいと言われて着なかったり、ララァはドレスみたいな服をキシリアやシャアから言われていたので、逆にシャアの服装を言い返して甘えていたのかもしれないが、自分より有能なララァに対する感情もあった。
そんな状況でララァを死なせてしまうが、逆に自分が死ぬ可能性もあった。
だからジークアクスのシャアは、向こう側のララァとシャロンの薔薇が現れて、アルファサイコミュ搭載機が2機出現したことで、ララァの自分に対する思いより、自分があげた戦果と乗機である赤いガンダムを優先しようとする。
ところで、ガンダム世界の登場人物で、出る人出ない人があるが、ガンダムは43話と長いので、出てくるのはララァと絡みがあったり、同時代に登場したシャア、キシリア、シャリア・ブル、マ・クベなどで、ララァとは時期がずれるガルマ、ランバ・ラル、ドズルなどは人気があっても出てこない。ギレンも話には聞いていたが会ったことはないだろう。水陸両用MSも本来出てこないはずだった。例外は黒い三連星で除隊しているが、キシリアとマ・クベつながりでララァも話ぐらいは聞いたことがあっただろう。
すると、ララァの考える世界がジークアクスの世界ということもありえるので、もともとシャアは左遷されている間にララァと出会うのだけど、もっと早くから成功をおさめているし、サイコミュ兵器はもっと早くから小型化されて使いやすくなっているし、シャアの妹はシャアの命を狙っているし、それでもシャアは妹を手にかけない。ララァから見るとシャリア・ブルはもっと男前で、シャアぐらい強いはずだからあんな感じ、ということなのでは。