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 怪獣の体重が、なぜその重さなのかは、よく考察の対象になるけど、大きさは建造物との比較で科学的に検証できるのに対し、重さは単に雰囲気でつけられているようで、あんまり根拠がないように思う。

 代表的なのは、昭和ゴジラの身長50メートル、体重2万トンというもの。ラドンとモスラは飛ぶから1.5万トン、モスラ幼虫は2万トン、双子幼虫モスラは生まれたばかりなので8000トン、マンダは長いから3万トン、みたいにゴジラがその他特撮の基準になっているように思える。ちなみにウルトラマンは40メートルで3.5万トン、80メートルゴジラは5万トン、100メートルゴジラは6万トン。重すぎないか、というツッコミがだいたい入る。生物としては高密度な物質ということになるだろう。

 30メートルのシロナガスクジラは150トンぐらい、70メートル超のジャンボジェットで400トンぐらい。某コンバトラーVの身長57メートル、体重550トンは空を飛ぶことを考えると理にかなった軽さになる。空を飛ぶ鳥は、翼長2メートルぐらいあっても、体重は3kgぐらいだったりする。飛ばないダチョウなら100kg以上になるが、空を飛ぶものは軽い。平成ゴジラ対モスラのモスラは2万トンだが、もしかしたらわれわれの知らない未知の力で飛んでいて、ビーム攻撃をするのはその応用かもしれないと思う。しかしラドンは翼の力で戦闘機より速いようだから、われわれとは体の仕組みが異なるのかもしれない。マイナス1.0のゴジラは立ち泳ぎをしているようだし、陸上でも特に重さを強調するような描写はないので、格闘家が体重別のように、その強さを漠然と現しているものだろうか。

 t(トン)という単位は、重さや質量の単位だが、爆発物の破壊力にも使われる。メガトン級という言葉のメガトンとは、100万トンのことで、同量のTNT火薬に匹敵する破壊力を現している。現状、1メガトン以上の破壊力を持つ爆発物は水爆しかない。広島型原爆では16キロトン、つまり16000トンで、1メガトンの約60分の1ぐらいだ。ビキニ環礁の水爆実験では15メガトンの水爆が使われたが、最高出力ので50メガトンほどのようだ。

 ゴジラの体重の2万トンとは、1メガトンの50分の1になる。すると2万トンに身長の50をかけると100万になるので、ゴジラはメガトン級の強さ、ということを言っていて、暗に100万が隠れている。水爆実験により、水爆級の強さのものが現れた、ということだろう。





 

 

 小さい頃に見たゴジラなどの怪獣図鑑では、ゴジラが負けたのはオキシジェン・デストロイヤーと双子の幼虫モスラだけで、キングコングとは引き分けて、あとはゴジラは勝っているとあった気がする。その後に平成VSシリーズやミレニアム、ハリウッド版などができて、例えば人が操作するメカキングギドラはモスラ以来、はじめてゴジラに勝っている。キングギドラは、ゴジラ単体で勝ったことはなく、ラドンやモスラの助けがあったが、平成ゴジラ対キングギドラでゴジラが初勝利する。大きさもゴジラ50mに対しキングギドラ100mだったが、ゴジラ100m、キングギドラ140mという釣り合いになってた。大きさ以外にも、ゴジラの怪獣王化にともない、最近はモスラは出てきてもそんなに強くない。まあ虫だから、あと女性的なところもある。脚などは鳥っぽいデザインに、幼虫は蚕のような感じにしてあるようだ。

 ゴジラの身長はもともと50m、ラドンも50m。ティラノサウルスが立った時の背の高さはだいたい4mぐらいのようだ。みんながみんな最大サイズではなく、尻尾までの長さは10mあったとしても、前傾姿勢をとるから。ゴジラも尻尾までの長さはもう少し大きい。

 1961年モスラの成虫は翼長250m、体長135m、幼虫は体長180mとかなり大きい。飛ぶ速さもマッハ3でラドンのマッハ1.5より速い。これはその時代の戦闘機の性能に合わせたようでもある。幼虫の大きさは、東京タワーが333mでこれに繭を作るのに合わせた大きさのようだ。羽を広げた大きさは、かなり大きいけどモデルとなったとされるヨナグニサンというヤママユガの一種の羽の大きさが25cmぐらいらしい。だいたい100mぐらいはあるというイメージだろう。ゴジラ対モスラでは175mで、バトラが180m。卵の大きさはもともと100m。

 1964年モスラ対ゴジラでは、ゴジラと戦うバランスを考えて少し小ぶりになっている。そもそも卵の大きさが50m、卵形の長い方のところで、卵は生まれた時はもっと小さくて、卵が大きくなると作中で語られている。卵は外部から栄養を取り込めないから成長するのは変だが、卵に蓄えた栄養分により中の幼虫が成長して、それに伴って卵も大きくなったと考えられる。幼虫は40mらしい。モスラの映画では幼虫は青い目だったが、双子は赤い目と青い目がいて、のちに死んだのは青い目の方とされる。成虫は翼長は250mのようだが、体長は80mのようだ。これがモスラの映画と同一個体なのか二代目なのかは語られてないので分かれるところだが、同一個体が別の映画にやや設定を変えて登場して、少し年をとっていると考えられる。その後幼虫は、三大怪獣地球最大の決戦に登場するが、ゴジラやラドンはモスラの説得により宇宙怪獣キングギドラと戦うことになる。ゴジラの製作順でいうと、1954年ゴジラ、ゴジラの逆襲ではアンギラスに勝利、キングコング対ゴジラではともに海に落ちて引き分け、となっていて、ではモスラがなぜゴジラに勝利する強い怪獣であったかというと、まず元々ゴジラを凌ぐ大きさがある。幼虫も2体で挟み撃ちにしている。ゴジラは好き勝手暴れているだけだけど、モスラは善悪の区別はつかないが、小美人や島の人を守るために戦う動機がある。ゴジラは核実験を象徴していて、モスラもインファント島の核実験が関連しているが、自然全体の摂理のようなものがあって、それは人間の活動よりも上なのかもしれない。今のハリウッド版などでは、ゴジラという生物と人間という生物との戦いのようになっている。

 その幼虫が、成長して成虫になって現れたと考えられるのが、ゴジラエビラモスラ南海の大決闘という作品だ。モスラ、モスラ対ゴジラ、南海の大決闘は昭和の成虫モスラの登場する三部作のようになっていて、双子の小美人、インファント島、インファント島の人々が描かれる。インファント島のモデルが西表島というのは、後日明らかにされている。

 最近のモスラが登場する作品に、双子の小美人は出てきても島の人々が描かれないのは、時代の流れだろうか。昭和の頃は戦前と連続性があって、大家族で、自分の家族や出身地も含めてその人だった。つまりモスラを登場させるには、小美人もインファント島の人も一緒だった。歌は今でも出てくるが、モスラや南海の大決闘の踊りは、おそらく見た方がいい。核家族化が進んで、一緒に暮らす兄弟姉妹や親が家族、というのがこのご時世だろう。1996年モスラはよく出来ていたけど、そういう背景になっている。まあ、ほかの怪獣はそうだけど。

 子供の頃の本では、成虫モスラはゴジラに負けたように書いてあった気がするけど、実際には寿命が尽きて死ぬようになっている。幼虫モスラはゴジラと対戦したり、キングギドラと共に戦って、それが成長して成虫になったのが南海の大決闘のモスラなのかもしれないが、最後の方に登場してゴジラを圧倒する。戦いが避けられないと思ったモスラは、羽ばたいた衝撃波でゴジラの自由な動きを封じつつ、接近して、左の翼チョップでばしっとゴジラに一撃をくらわせて、そのまま飛び去る。完全にゴジラを倒したわけではないが、やはり格上の強さを見せてくれた。



 

少し前に、NHK4Kでウルトラセブンをやっていたので、熱心に見ていた。かなりの盛り上がりで、映画館で最終話などの一部の回を上映したり、オーケストラのコンサートをしていたのも見に行った。その頃存命だった作曲者の冬木透さんも、車椅子でご自身の音楽会を鑑賞なさっていた。


そのあとでウルトラQを、今はウルトラマンをやっている。生まれる前の作品なので、じつはよく知らないが、中には再放送等で知っている回もある。

リアルタイムで見られて覚えているのは、タロウとかレオあたりだろうか、エースは何となくあったなみたいな、帰ってきた、は再放送していた。


ウルトラQ からウルトラマンになるあたりに企画の大元がある。のちにウルトラマンがヒーロー化してから以降の作品しかよく知らなかったのだけど、ウルトラQは超常現象を取り扱っている。

ウルトラQでは、怪獣が出てくる回が人気があって、のちにピグモンになったガラモンやカネゴンはウルトラQに登場した。毎回怪獣を登場させる、怪獣同士が戦う、というコンセプトで、勝つ方の怪獣がベムラーから宇宙人のウルトラマンになった。スペシウム光線は口から吐く設定だった。ウルトラ兄弟などは後付けの話で、ウルトラマンとウルトラセブンは同じような世界観の別の話になる。ヒーローよりも謎の宇宙人の方がいいような気がする。第1話は、鴉天狗のようなベムラーからの主役交代劇のようでもある。

ウルトラマンが本来は怪獣である宇宙人ということで、最終話で死ぬことはあらかじめ想定されていたと思う。ウルトラQ放映第1話のゴメスを倒せ、でゴメスに勝ったリトラが力尽きて死ぬようなもので、ゼットンに負けたウルトラマンにかわって本来の主役である科学特捜隊が活躍する。要は最終回までこれを引っ張った。

怪獣やウルトラマンは子供を楽しませるために現れた。当時は子供の数も多く、どんどん増えており、子供向けの番組が多かった。大人たちが、子供のためにやっていたんだなと妙に納得していたが、よく考えると、怪獣は子供みたいだ。

怪獣って、子供のようなものだなー、とも思えた。