メガネウラという大きいトンボのような生き物が、約3億年ぐらい前の地層から見つかる。空の大怪獣ラドンでは、数メートルもあるヤゴのようなメガヌロンが、ラドンのえさになっていて、最近のゴジラでは成体になったメガニューラやメガギラスが出てくる。羽を広げた大きさが70cmほどの、今のトンボより原始的なものらしい。
人間との直接のサイズ比較はあまり意味がない気がする。大型昆虫があらわれたとされる3億6千万年前頃は、人類はまだ両生類のようなものだった。
5億年前頃のカンブリア紀の海にはアノマロカリスやオパビニアのような節足動物がいたが、脊椎動物はまだ魚以前の脊索動物だった。4億年前頃には、魚は河川などの淡水域に進出して肺魚やシーラカンスや、硬骨魚類になって行った。おそらく獲物を追って、ウミサソリのような捕食動物が汽水域や淡水域にやってきて、水の中だけでなく空気中でも呼吸できるようになって行った。
3億6千万年前ぐらいに、両生類と大型昆虫の両方が登場している。われわれは、昆虫が変態をするのに驚くが、両生類は水中に卵を産んで、かえった幼生は四肢がない。成長すると手足(四肢)が生えてきて、呼吸も鰓呼吸から肺呼吸に変わる。今の両生類はイモリやサンショウウオなどは成体になっても水中生活をしているけど、もともと成体になると地上で暮らす体の仕組みになる。
メガネウラの幼虫は何10cmもある大きいヤゴだったから、今の水生昆虫が、ほかの昆虫以外に魚や、特にオタマジャクシを好んで捕食することを考えると、当時の大型両生類のオタマジャクシは食べられていたことになる。まだ人類はいないから、そのうちの生き残りのうち、のちに人類になったものがいる。成虫になったメガネウラが両生類の成体を捕食できたかはわからないけど、飛翔能力は今のトンボほどではなく、ゆらゆら飛んでいたイメージだから、素早く羽虫をとらえるというよりは、地上のほかの昆虫や四足動物をとらえることもできたかもしれない。当時は酸素濃度が今より高かったから、虫が大型化したと説明されるけど、食べるものも多かったものと思われる。
オニヤンマで羽を広げた大きさは10cmくらいで、ヤゴは4〜5cmほどらしい。メガネウラが70cmとすると、そのヤゴは30〜35cm程度だろうか。まだオタマジャクシだった頃の人間はどれくらいかというと、オオサンショウウオの場合で、卵から生まれて2〜3cm、手足(四肢)が生えてくるのは5〜7cmぐらいの大きさらしい。メガヌロンはもともと体長8メートルに設定されているから、人間の約4〜5倍の大きさである。もっとも、メカギラス版の2メートルのヤゴでも人間を襲えるだろうとは思う。
3億1千万年前ぐらいに、水中に卵を産んでいた両生類から分かれて、陸上に卵を産むものがあらわれて、これが哺乳類(単弓類)と爬虫類(双弓類)に分かれていく。恐竜や鳥類は地上を支配する生き物となって行った。人間は今でも虫を怖れている。猫がマタタビを好むのは、蚊を寄せ付けない防虫効果のためだと最近言われるようになった。一方で、地上を支配した恐竜の末裔である鳥たちは、虫なんか平気で食べてしまうぐらい強い。