今、民主国家と専制国家の対立のような図式がある。アメリカが専制国家寄りの態度をみせて孤立主義を強めるなど、少し変わってきているが、おおまかにいうと、中国やロシアの元共産主義国家と、欧州や日本のような国との対立。但し、中国経済には、それらの国も大きく依存している。
西欧の文化のルーツはローマ時代にある。英国の中心であるイングランドは古代ローマ属州、ドイツは神聖ローマ皇帝がいたところ、フランスは言葉はラテン語の俗語であるロマンス語であるし、ローマ文化を受け継いでいる。イタリアは地中海に面していて、ギリシャに近い。ローマ文化は古代ギリシア文明から大きく影響を受けている。
古代ギリシアというと、民主政治つまりデモクラシー。労働は奴隷がしていた。奴隷は外国人労働者のようなもので、スレイブの語源はスラブという民族だった。スラブ民族の住む地域は広いが、今のロシア人もそうだ。ロシア人はモスクワあたりの人で北の方なので、4分の1ぐらいの割合でウラル系民族との混血らしい。ウラル系民族はフィンランドやエストニアのような先進国もあるが、北の方にはトナカイを飼って暮らす人もして、そのような人を同化したのがロシア人。古代ギリシアは紀元前6世紀頃にはアテネの民主制があって、ロシア文学が興ったのは紀元後17世紀だから、字を読める市民が誕生するまでに2千年もの開きがある。
19世紀に農奴解放されるまで、ロシアには農奴がいて、実はアメリカにも奴隷制があったのだが、ギリシア・ローマの文化文明とは隔絶していると、受け入れ難い場合がある。
共産主義の発想は、奴隷解放のようなところにある。一方で、ロシアや中国の専制国家の起源は、モンゴルにある。キプチャク・ハン国またはジョチ・ウルスというウクライナやロシアを支配していた国からモスクワ公国が独立したようになっている。また、元朝が首都をおいた大都は今の北京だ。
日本はモンゴルの専制を退けたが、アメリカから古代ローマ文明の遺産のようなものは入っている。そればかりでなく、もっと以前からシルクロードを抜けてきたギリシア文化は日本に入っている。