鬼滅の刃 | きっしーのブログ

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鬼滅の刃がすごく人気がある。
もとは少年ジャンプの漫画で、テレビの深夜アニメやネット配信を経て、10月16日から劇場公開版が記録的な大ヒットとなり、皆の知るところとなった。
全集中の呼吸という言葉が医療現場で使われたり、国会の答弁で首相が使ったり、交通安全に使われたりしている。嫌気性細菌は、呼吸によらず、発酵により有機物を分解してエネルギー生産をしている(嫌気性呼吸ともいう)。シアノバクテリア(葉緑体のもととなった原核生物)や植物は光合成により、炭水化物を生成しつつ、呼吸(好気性呼吸)も行う。酸素や太陽光がある環境で育つ。呼吸は多くの生物にとっては生命維持に不可欠であるが、全ての生物において、そうではない。鬼となってからの禰津子は、人を食うかわりに、睡眠で栄養補給することになっているようだ。
関西テレビで6〜7話をみて、漫画版を少しみて、映画を見たぐらいだから、そんなに詳しくはないけれど、作者の連載前の初期の作品をみる限り、すごいのは、わかる、テーマとしては、鬼や吸血鬼などと戦うものは、それと同じ力を持つもの、というところだろう。
無限列車編を映画に持ってきたのは、映像化したスタッフさんの采配もあったろう。テレビの続編を映画にしてヒットしたのは、銀河鉄道999が1979年にあったが、超時空要塞マクロス愛・おぼえていますかも、それに近い。総集編や完全新作を映画にするよりも、続きがみたいから行く人がいるわけだ。作者は、鬼と戦うものは鬼という本来の発想がある。主人公の炭治郎の妹は鬼になっていて鬼の力を持っている。映画にも出ていたお館様は、鬼の首領の鬼舞辻無惨の血縁者という設定であった。しかし、映画の主役は、結局、煉獄さんで、煉獄さんは鬼殺隊の柱だけど、普通の人で、上弦の鬼とは決定的な差がある。
みどころはいろいろあって、伊之助に肩入れする者、善逸が優秀だという者もいるし、母親なら、煉獄さんの母親の存在にやはり目が行くだろうし、いろいろな見方が可能なのだけど、煉獄さんは結局今回の映画では主役だし、エンディングや主題歌もそうなっている。普通の人が、圧倒的に力が上の鬼と戦うというところが、多くの日本人の共感を呼んだ。
しかし作者の意図するところはもう一つあって、この作品には長男だからしっかりしなきゃ、みたいな描写が多く、大正時代で民法も憲法も戦前のものだから、もちろんその通りで、今の世代に流されない日本の普遍的な価値観を言っている部分があると言えるが、それだけではなくて、作者は女性なのである。女性にしては、少年誌に連載するだけあって、ずっとバトルだったり、ペンネームからはそれとわからなかったりしている。
ハリーポッターの作者も女性だから、もちろんそういうこともあるが、どこがすごいかというと、作品の世界観がしっかりしていて、この人はこれを世に送り出す使命のようなものを持っていたということだろう。漫画の賞などに応募して、結局周りの人に恵まれもして、現在のようになった。
世間では、男はたいてい、一家の大黒柱として、家族の生計を支える重要な役割を負っているが、この人はきっと、世間の男よりも遥かに重要な責務を負って生まれてきて、それが妹をしょっている炭治郎の姿なのだろう。