先日インスタのストーリーに、コンサルもしている、ある経営者の動画が出てきました。
若手社員と対話する形のその動画で、若手が「9時出社なのに8時50分に来いという空気が有る。それはどうなのか?」と問うていました。
そもそも労働法を無視している
その経営者はそれに対して「給料は仕事の結果に対して払われる。9時から仕事なのに9時に職場に到着したら、9時から仕事が始められないじゃないか!」とのたまいました。
完全に経営者目線です。
それに対し、労働法では、仕事の準備時間(着替えや掃除など)も労働時間とし、1分単位で残業代を払わないといけません(早出も含む)。
要するに、こいつ無茶苦茶言ってるんですよ。
実名(おそらく)も社名も出して、よく違法なことを堂々と言えたもんです。無知のなせる業です。
こんな動画が出回っているのは、経営者が社員に見せるためです。
従業員を都合よく使うための方便
従業員に対し「経営者目線を持て」という経営者の言葉は良く聞きます。
しかし、従業員はあくまで上司や役員の指示のもとに作業をします。
勝手に動いたら、当然怒られます。
さらに言うと、経営者と違って労働法に守られています。
経営者とは、明らかに立場が違うのです。
それに対して「経営者目線を持て」は、「従業員だけど経営者のように働け」という、経営者の方便なのです。
経営者に労働時間の制限は有りませんが、従業員は労働法で月当たりの労働時間の上限が有ります。
一緒にすんな。
そもそも、何で何が何でも会社が決めた始業時間に作業を開始しなければいけないのか、理由付けが全く有りません。
例えば、証券会社であれば、取引開始時間に合わせなければいけないのは分かります。
しかし、普通の作業においては進捗が大事なのであって、作業をする時間にばかりこだわるから効率も悪く、儲けが出ないのです。
また一定の時間が必要ならば、足りない分は残業すればいいんです。開始時間にこだわる意味は有りません。
違法行為をしなければ儲けが出ない企業は全て無くなるべき
日本には、そもそも中小企業が多すぎるという問題が有ります。
会社規模が小さくても、法人として維持するためには経理などの間接部門が必要に成ります。
中小企業一つ一つに間接部門が有るから、儲けも少なく成るのです。
いくつかの同業他社を合併させて、効率を上げる必要が有ります。
しかし実際には、同業他社同士はいがみ合い、従業員の取り合いをしています。
例えば、「退職後3年間は同業他社への転職禁止」などという就業規則を良く見かけますが(筆者も言われたことが有ります)、そもそも違法です。
職業選択の自由の原則に反しています。
「礼儀の問題だ」などという意見も有りますが、厳しい競争社会で礼儀もへったくれも有りません。
それどころか、前述したように同業他社同士で協業しなければ、海外には勝てません。
そして中小企業に多く見られるのが、上記したような、残業代をきちんと払わないような会社です。
始業時間の30分前出勤が当たり前なんて会社はざらに在りますが、その30分ぶんの残業代を払っていない会社がほとんどです。
全て違法です。
実際に裁判にまで成った例が有りますが、全て従業員側が勝訴しています。
潰れろブラック企業!
