ある文筆家が書かれた記事を読みました。
その内容は要約しますと、「リベラルの、個を尊重する考えが浸透すると、少子化に成る」というものでした。
この記事の筆者は、リベラルが求める、「あらゆる個人の特徴を尊重すべき」という考え方は正しいと認めています。
しかし、LGBTや女性の自由を尊重すると、少子化が起きる。それはすでにデータにもなっており、やがて人類全体の衰退を招くと言います。
この考え自体は、私も正しいと思います。
現在、日本も含め、多くの民主国家で少子化が進んでいます。
では、この問題に対処するにはどうすれば良いのか、ここで考察してみたいと思います。
なぜリベラルは少子化を招くのか
まず、リベラルと少子化の関係性について考察します。
リベラルの考え方として、個人を尊重するというものが有ります。
例えば、性的マイノリティの人たちも、昔はその存在を否定されて、普通の生き方を強いられてきましたが、現代においては肯定され、好きな生き方が出来るように成りました。
しかし、性的マイノリティの人たちは元来子供を持ちづらいために、彼らを尊重することで、以前よりは少子化が進むことに成ります。
さらに女性全体の生き方を尊重したときに、以前は家庭に入るのが当たり前とされてきましたが、それ以外の生き方を追求できるようになり、これも少子化を招くことに成りました。
男性にしても、家庭を持つのが当たり前とされてきましたが、それを選択しないという生き方も、リベラルでは尊重されます。
リベラルの考え方は、確かに出産数を抑える方向に進むのは間違い無いようです。
そもそも人間は増えづらい
リベラルの考え方が少子化を招くのは間違い無さそうですが、そもそも人間の出産と子育ては、他の動物とは比べ物に成らないほど大変でリスクが高いものです。
例えば、馬の赤ちゃんは生まれて直ぐに自分で立って、自ら乳を飲み始めます。
それに対して、人間の赤ちゃんは1歳ほどに成らないと自分では歩けませんし、口元に持っていってやらないと乳も飲めません。
馬なら、母親は自分の食事さえしっかりと取っていれば子供は勝手に育ちますし、肉食動物や鳥でも、子を安全な場所に隠しておけば、餌を取りにに行けます。
人間の母親は、他の動物と比べて出産後の育児が大変で、他の作業などする暇が有りません。少なくともおんぶして連れまわさないと行動出来ませんが、それがそもそも生存を危うくするリスクを伴います。
さらには、ほとんどの場合、人間の出産では、1回あたり1人しか生めません。
犬や猫だと同時に複数生むのがほとんどだし、魚のマンボウに至っては、1回あたりの産卵で2億個もの卵を産みます。
人間がこれほど生まれづらく、赤ちゃんが弱弱しいのは、頭の大きさに関係が有ります。
脳の発達に伴い、人間の頭は大きくなりました。
その結果、お腹の中で育ち過ぎると、赤ちゃんが産道を通らなくなってしまいました。
また、複数妊娠した場合も、お腹に入りきらなくなったのです。
それで人間は未発達のまま、単数で生まれるようになりました。
結果、人類は本来、大変増えづらい生き物に成りました。
戦後に人口が爆発的に増えたのは、文明の発達に伴い、赤ちゃんが死ににくくなったためです。
ですが、母親が出産、育児を背負うには、かなりのリスクが伴うのには変わりなく、現代の女性が躊躇するのも無理も有りません。
少子化が進行すると何が起こるのか
少子化が進行して人口減が起きた時、社会基盤のライフラインの維持が難しくなるなどの問題が生じますが、その辺は多くの記事などで情報を得られますので、ご参照してください。
ここでは、リベラルという考え方や、民主主義などの社会体制に及ぼす影響を考えてみたいと思います。
このブログのきっかけになった前述の記事によると、リベラルと相対する勢力である一部の原理主義者などは、人口が増えているそう。
その比較だけでも、リベラル思想が少子化を招いていることが分かりますが、では、社会が成り立たなくなるほどの人口減を招いた時に、リベラルはどう成るのでしょうか。
前回のブログにも書きましたが、生活が脅かされる事態になれば、誰でも攻撃的に成ります。
人口が減っていくと、おそらく人々は、一旦リベラルから離れるのでは無いでしょうか。これは前述の記事でも触れていて、結局リベラルが浸透していくと、社会が脅かされて、リベラル思想自体が危機を迎えることに成ると思います。
社会基盤が脅かされるほどの事態にもなれば、おそらく再び社会は封建的に成り、女性の行動を制限するようになるかもしれません。
国全体や人類全体が危機を迎えた場合、個人の自由が制限されることは過去にも有り、人々もそれは受け入れてきました。
しかし、リベラルの理想としては、そのような事態は避けたいと思うのでは無いでしょうか。
リベラルを維持しつつ人口も維持する
性的マイノリティの方に子作りを強要することは、人権侵害にあたり、絶対にしてはいけないことです。
後は社会進出した女性や、結婚願望や恋愛願望がない人、そもそも子供が欲しくない人をどうするかが課題です。
上記でも触れましたが、人間は子供を産み育てるのが、他の動物と比較してもとても大変です。
「子供はかわいい」とか、「結婚て良いものよ」的な単純なプロパガンダが通用しないのはひとえにそのためです。
こんなプロパガンダが軽々しく聞こえてしまうほどには、人間の子育ては大変です。
ですので、必要なのは「出産に対する報酬」と「子育て全員参加」だと思うのですよ。
現在でも、日本では出産費用として一人当たり30万円ほど支給されていますが、これはあくまで費用を立て替える制度。
もし本当に少子化を止めたいのであれば、病院代からおむつ代まで全て無料化し、さらに一人当たり100万円の手当を支給。
このくらいはやらないとダメです。
実際、海外には、これと同等の手当を支給している国も有ります。
また、税金でこの出産費用を賄うことで、「子育て全員参加」が実現しますが、まだ完璧では有りません。
例えば、出産したお母さんが、直ぐに仕事復帰したい場合も、保育園やベビーシッターを無料で用意します。
さらには、不妊治療の無料化、パートナーが居ない女性でも精子提供を無料で受けられる、などなど。
あくまで私見ですが、少子化対策は、このくらいしないと、根本的な解決には至りません。
そして、少子化による弊害は、実はとても大きいものです。
このくらいの費用をかけても、費用対効果は十分だと思うのです。
人類がみな幸せに生きるために、リベラルは絶対に守られるべき思想だと思います。
同じくらい次世代の創生、育成も、絶対に欠かせないものです。
