優秀な人間が生きづらい、活かされづらい社会 | 大学中退者のその後の後

大学中退者のその後の後

フリーランスです。仕事の合間の息抜きツブ。

前回のブログで、年収を上げる努力の必要性を説きました。

 

今回は年収の上げづらさを書いてみます。

 

前回では、日本企業の年功序列制度が、年収が上がらない、上げづらい理由としましたが、他にも有ります。

 

アメリカでは今後、業務の半数以上がフリーランスによって行われるように成ると予想されています。

 

ここ日本でも、フリーランスの全体数が増えていて、彼らに任される業務量も増えると思います。

 

私もそのフリーランスの端くれですが、端くれなどど自嘲する割には、収入は良い方だと思います。

 

会社員との格差

 

私の取引先は、全て個人ではなく企業です。

よって共に仕事をする相手はみな会社員です。

 

私も元会社員なので、彼らの立場は分かります。

なので、彼らが私のようなフリーランスをどう見ているかも理解しています。

 

もちろん、みな一概ではなく、人により千差万別なのも感じます。

 

「この業界で独立して一人でやってるなんてすごいね!」

と言ってくれる人もいれば、

「どうせどの会社でも通用しなかったんでしょ」

と言う人も居ます。

 

それに対しては、特に褒められたいとは思っていませんが、けなされる理由も無いと思っています。

 

褒めてくださる方には感謝の気持ちしか有りませんが(もし京都人のような裏の意味が有るとしても考えないように)、けなす人には、色々と思う所が有ります。

 

けなす人に感じるのは、私の収入が良いとかの妬みではなく、会社に所属していないことに対する蔑みと元請であることの優越感です。

 

それは裏返せば、今の会社に採用されたこと、そして元請として優位な立場であることに対する誇りです。

 

それが一人で業務を行っているものへの蔑みにつながっていると思うのですが、もう一つ感じるのが、確実に結果を残すことへの嫉妬です。

 

フリーランスの環境で厳しいところは、ほぼ100%の結果が出せないと、お金が稼げ無いところに有ります。

 

一方、会社員は結果が出せなくても給料は出るし、失敗しても社内の誰かに助けてもらえます。

 

ですので、フリーランスは絶対結果を残す仕事をするし(しないとどのみち生き残れない)、会社員は気が抜けて失敗する場合も有るのです。

 

その違いを、能力の違いと感じて、嫉妬する会社員がたまに居ます。

 

有能な人材への嫉妬心

 

私が会社員だった頃、あるいはそれ以前の学生の頃から感じていたのが、この国では、横並びが要求されるということです。

 

「私はこうだけど、あなたもそうだよね?」という同調圧力、日本人なら、誰もが感じたことが有ると思います。

 

その同調、横並びの要求をされるとき、必ず言えるのが、その横並びのレベルが高いためしが無いということです。

 

それは当然で、レベルが高いと、合わせるのが難しくなるからです(だから逆にマウント取る時にはそのレベルが高く設定される)。

 

ですので同調は「自分も出来ないから、お前もだろ?」に、自然と成ってきます。

 

これって要するに、頭一つ飛び出した優秀な人材を、妬み押さえつけるためだと思うのです。

 

この国に居ると、常にこの「出る杭は打たれる」という圧を感じます。

 

これが会社員だろうが、フリーランスだろうが、優秀な人材が生きづらい、活かされづらい理由です。

 

そしてそれこそがこの国が伸び悩む理由だと思うのです。

 

必要なのは、優秀な人への素直な称賛

 

別に私を褒めろってことでは有りませんよと。

 

優秀な人材に出会った時に、素直に称賛し、賞賛しろという事です。

 

それにより称賛された人は、それだけで良い仕事をするし、良い仕事は利益を生み、携わった人は必ず儲かります。

 

それなのに、ちょっとした自尊心が、優秀な人を貶めようとします。

 

優秀な人を称賛することで、その人が活躍出来る場も増えます。

 

しかし実際には嫉妬や妬みが有り、なかなか活躍の場が与えられない=年収上がりづらい。

 

日本人は全員横並びで歩んでいこうとしますが、海外では、歩みが速い人が皆を引っ張っていくイメージが有ります。

 

抜きん出た人を後ろに連れ戻すのでは無く、彼らに自分を引っ張ってもらうのです。

 

マネージメントをする人も、ダメな部下を優秀な人と比べて、「お前は何をやっているんだ」と叱るのでは無く、只々優秀な人を称賛し、暗にその人を参考にするよう促すのです。

 

みんなでそうしましょう。