このような出来事が有りました。
詳細はこの記事をお読みください。
ちなみに、バス会社の運航自体に問題は無く、法令に従い、点検も行っていたようです。
しかし、エアコンの点検は法令には有りませんから行っていなかった可能性が有り、多少はバス会社にも落ち度は有ったといって良いでしょう。
だとしても、警官が呼ばれて、危険を感じた運転手などが逃げ出さざるを得ないほどのクレームの入れ方をした一部の乗客には、問題が有ると思います。
消費者を甘やかすこの国の商売
仕事で散々海外に行かされて、日本と海外の違いを見てきた筆者であります。
海外のお店でよく見るのが、暇な店員さんが座ってスマホを見ている光景です。
客が入店しても、「いらっしゃいませ」も言いません。
レジに行けばすぐに対応しますし、常連なら「Hi!」くらいは言いますが。
でも、これで良いなあと思ったものです。
客が居ない店でも、店員さんは真っすぐに立ち、虚空を見つめているこの国は、むしろ異常です。
日本では、飲食でも小売りでも、過剰に客にサービスし過ぎだと思います。
どうしてそうなったのかは謎ですが、古くからの身分制度が民族的に身に染みついていて、GHQが強制的に導入した民主主義に適応出来ていない証拠でも有ると思います。
「お客様は神様です!」は三波春夫が歌の合いの手にしたのが始まりであり、法律でも無ければ、商売の鉄則でも有りません。
商取引はあくまでも契約
例えば、ファミレスに行ってご飯を食べる時、客と店との間には、暗黙の内に契約が取り交わされています。
店内でのルールは、お店に張り出されていたり、メニューに書かれていたりします。
例えば、「ドリンクバーは注文1件につき1人だけ利用できる」などがこれにあたります。
いわゆる「ぼったくり」は料金の表示などを分かりにくくしたりして、契約内容をはっきりしないことが問題の根本です。
お店に入って注文した時点で、客はそれらに同意したことになり、お店のルールを守り、決まった料金を払うことを誓ったことに成るのです。
それらを破れば、例え客であろうとも、損害賠償の対象に成ります。
客とお店は対等な立場であり、契約の元に商取引をしているに過ぎません。
この商法の基本を分かっていない日本人というのが本当に多いと感じます。
契約と言うと、企業間の取引だったり、個人でも家を買ったり、保険に入ったりする特別な場合にのみ発生すると思っている人が多いのがこの国の国民の特徴です。
そうでは無く、普段の買い物や飲み食い、交通機関の利用なども、全て契約を元に行われていることをお忘れ無く。
金さえ払えば何でも許されるわけでは無いのです。
専業主婦=専業消費者
以前のブログでも、専業主婦に成ることはお勧めしないと、筆者は書きました。
そのブログでは、死別や離婚によって、専業主婦が貧困化する問題を書きましたが、もう一つ大きな問題が有ると考えます。
それは、専業主婦が外で仕事をしないことによって、専業消費者になっていることです。
商品やサービスを提供することが無いゆえに、提供する側の立場が分からずに、非常に身勝手な客になることが多いのです。
筆者は全ての仕事を、契約の元に行うフリーランスです。
それゆえ、商取引は全て契約で有り、商品やサービスとお金を交換する対等な立場同士の取引だと考えています。
それに対し、消費者という自覚しか無い人は「自分はお客様」と思い込んでおり、どんなわがままも通用すると思う人が多いのです。
商取引の対等性を学ぶためにも、就職などの社会活動への参加は、全ての人に必要だと考えます。
商法教育の必要性
アメリカなどでは投資の教育が盛んで、それゆえにアメリカ人などは貯金額が少なく、代わりに株や証券などを多く所有しています。
そしてそれによって、投資が有力企業に行き渡り、繁栄をもたらしています。
ここ日本でも、ようやく金融教育が始まってきましたが、もう遅いですね。
なぜなら、一番お金を持っている、高度経済成長期に働いて稼いできた団塊世代が、みんな貯金していて、投資はしていないからです。
しかしそれでも、今からでも金融教育は始めるべきでしょう。
同じように商法教育も必要だと思います。
上に書いたように、日本の消費者(消費者ってそもそも何なんだ。消費だけして何も生産しない人などほとんど居ないだろ)が勘違い行動をすることによって、スムースな商取引を阻害して余計な経費が掛かり、生産性を下げて、経済的に損をしています。
暇な店員さんは座ってスマホ見てても良いと思うし、そうすることで、給料が安くてもその条件で働きたいという人が出てきて、人手不足の解消にも成るでしょう。
コロナ渦で接触を減らすという名目で、注文はタブレットで、配膳はロボットでという風に、日本のサービスも変わってきました。
これを機に、日本も過剰で非効率的なサービスを見直し、改めて商取引とは何なのかを学びなおしてほしいと思います。

