もう「東大話法」にはだまされない | 美人薄命

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美って一瞬だよね。だから美人である時も一瞬。
一瞬の命が美であるから薄命なわけ。
個人的な見解。

もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く (講談社+α新書)/講談社
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安冨さんの本がバカ売れしているらしい。


僕もその一人で、安冨さんのユーチューブ動画を見てから興味を抱くようになり


書店では常に安冨さんの書を探している。


れいわ新選組の選挙がなければ、この著者との出会いもない。



2日でざっと読んでみたが、


さすがに東大の教授であって、東大識者が行う論法話法を20の法則に分類し


実際の東大話法を20の法則から分類解説するあたりは


東大話法を操る識者の上をいく哲学者である。


そもそもこの東大話法の底辺を流れる傾向と対策を


分類し実際に当てはめ解説すること自体、普通の人では思いもつかないし


具現化すること自体できない。


その洞察力に感嘆せざるを得ない。




アンダーラインを引いたとこを抜粋してみる。



実は東大というのは、日本の優秀な頭脳が集まっている研究教育機関ではありません。


受験勉強という高速事務処理能力に長けていたり、


出世争いに全力を挙げられる不誠実さと、その不誠実さがバレないようにする


絶妙なバランス感覚が人一倍ある人たちの集まる怖い場所なのです。


「東大話法」というのは、東大の考える「学問」に基づき、


最初に明確した「立場」というものを守るために研鑽されて、


歯向かう者たちを撃破する超合金のツラの皮だ、と言ってもいいかもしれません。


日本社会は「立場」という概念に支配された「立場主義社会」であるということが導きだされます。




まだまだ引いている箇所はあるが、


「立場」に重点を置く日本社会からこのような形成合意がなされ、


人権よりも「立場」がないがしろにされたほうが、遥かに大きな問題となる


日本社会であり、


その防衛本能から頭のいい東大学者が導いたのが「東大話法」というものみたいです。




編集者の影の努力で普通の安冨氏が書く本より読みやすくなっています。